22PM85|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
小脳性失調の所見として正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
小脳性失調の所見を問う問題です。
他の部位の障害による所見と区別します。
解説
小脳は、運動の協調、平衡の保持、筋緊張の調節、運動学習を担います。障害されると、同側に次のような所見が現れます。
構音障害は、発語に関わる筋の協調が乱れることによるもので、一音ずつ区切って話す**断綴性言語(スキャニング・スピーチ)**が特徴です。したがってこれが正答です。あわせて、運動失調(体幹失調と四肢失調)、測定異常(ジスメトリー)、企図振戦(目標に近づくほど震えが強まる)、反復拮抗運動不能(アジアドコキネジス)、眼振、開脚した酩酊様歩行がみられます。
羽ばたき振戦は、両手を前に伸ばして手関節を背屈させたときに、パタパタと羽ばたくような不随意運動が生じる所見で、肝性脳症(高アンモニア血症)や尿毒症でみられます。小脳性失調の所見ではありません。
はさみ脚歩行は、両下肢の内転筋の緊張が高まり、膝がこすれ合うように歩く歩行で、痙性対麻痺(脳性麻痺の痙直型、脊髄の障害)でみられます。錐体路障害による所見です。
ロンベルグ徴候陽性は、閉眼すると立位の動揺が著しく強まる所見で、**脊髄後索の障害(深部感覚障害)**を示します。小脳性失調では、視覚による代償が効きにくいため、開眼でも閉眼でも同程度に不安定であり、ロンベルグ徴候は陰性となります。この区別は重要です。
選択肢の確認
1.構音障害
正しい。断綴性言語として現れる小脳性失調の所見です。
2.羽ばたき振戦
誤り。肝性脳症や尿毒症でみられます。
3.はさみ脚歩行
誤り。痙性対麻痺でみられます。
4.ロンベルグ徴候陽性
誤り。脊髄後索の障害を示します。小脳性失調では陰性です。
覚えるポイント
- 小脳性失調=同側に、運動失調、測定異常、企図振戦、反復拮抗運動不能、断綴性言語、眼振。
- ロンベルグ徴候=陽性なら脊髄後索(深部感覚)の障害。小脳性では陰性。
- 羽ばたき振戦=肝性脳症、尿毒症。
- はさみ脚歩行=痙性対麻痺。酩酊様歩行=小脳性失調。