22PM88|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
強制呼気に作用する筋で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
呼吸に関わる筋を、吸気筋と呼気筋に分けて整理する問題です。
解説
安静時の呼気は、肺と胸郭の弾性による受動的な収縮によって行われ、筋の収縮を必要としません。しかし、運動時や努力して息を吐くときの強制呼気では、筋が能動的に働きます。
強制呼気に働く筋は、内肋間筋と腹筋群(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)です。内肋間筋は肋骨を引き下げて胸郭を狭め、腹筋群は腹圧を高めて横隔膜を押し上げます。したがって内肋間筋が正答です。
胸鎖乳突筋は、吸気の補助筋です。安静時の呼吸には関与しませんが、努力性の吸気の際に胸骨と鎖骨を引き上げて胸郭を広げます。呼吸困難のある患者でこの筋が目立って働く様子は、努力呼吸の徴候として観察されます。
大胸筋も、上肢を固定した状態では吸気の補助筋として働き、胸郭を引き上げます。慢性閉塞性肺疾患の患者が机に手をついて呼吸する姿勢(起坐位で上肢を固定する)は、この作用を利用したものです。
横隔膜は、安静時吸気の主役となる筋です。収縮すると平坦になって下降し、胸腔の容積を広げます。横隔神経(C3からC5)に支配されます。安静時の換気量のおよそ7割を担うとされます。
選択肢の確認
1.胸鎖乳突筋
誤り。吸気の補助筋です。
2.大胸筋
誤り。上肢を固定した状態で吸気を補助します。
3.横隔膜
誤り。安静時吸気の主役となる筋です。
4.内肋間筋
正しい。強制呼気で肋骨を引き下げます。
覚えるポイント
- 安静吸気=横隔膜と外肋間筋。安静呼気=弾性による受動的な収縮。
- 強制吸気=胸鎖乳突筋、斜角筋、大胸筋、僧帽筋(補助筋)。
- 強制呼気=内肋間筋と腹筋群。
- 横隔膜は**横隔神経(C3からC5)**支配。安静時換気の約7割を担う。