23AM23|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
鼠径管を通過するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
鼠径管を通過する構造を問う問題です。
解説
鼠径管は、鼠径靱帯の上方にある斜めのトンネルで、腹壁を貫いています。入口が深鼠径輪(腹横筋膜)、出口が**浅鼠径輪(外腹斜筋腱膜)**です。
鼠径管を通るのは、男性では精索(精管、精巣動静脈、蔓状静脈叢、精巣挙筋、神経)、女性では子宮円索です。あわせて、男女ともに腸骨鼠径神経と陰部大腿神経の陰部枝が通ります。したがって子宮円索が正答です。子宮円索は、子宮の側縁から前外側へ伸びて鼠径管を通り、大陰唇の皮下に終わる索状の構造で、子宮を前傾前屈位に保つ働きをします。
臍動脈索は、胎生期の臍動脈が生後に閉塞して索状になったもので、膀胱の側方から臍へ向かって腹壁の内面を走ります。鼠径管は通りません。
卵巣提索は、卵巣を骨盤壁につなぐひだで、その中を卵巣動静脈が通ります。骨盤内の構造であり、鼠径管は通りません。
固有卵巣索は、卵巣と子宮をつなぐ索状の構造で、こちらも骨盤内にあり鼠径管は通りません。
なお、鼠径管は腹壁の弱い部分であるため、腸管などが脱出して鼠径ヘルニアを生じやすい部位です。深鼠径輪から脱出する外鼠径ヘルニアと、その内側の鼠径三角から脱出する内鼠径ヘルニアがあります。
選択肢の確認
1.子宮円索
正しい。女性では鼠径管を通り、大陰唇の皮下に終わります。
2.臍動脈索
誤り。膀胱の側方から臍へ向かい、腹壁内面を走ります。
3.卵巣提索
誤り。卵巣を骨盤壁につなぎ、卵巣動静脈が通ります。
4.固有卵巣索
誤り。卵巣と子宮をつなぐ骨盤内の構造です。
覚えるポイント
- 鼠径管=男性は精索、女性は子宮円索が通る。腸骨鼠径神経も通る。
- 入口=深鼠径輪(腹横筋膜)、出口=浅鼠径輪(外腹斜筋腱膜)。
- 腹壁が弱く鼠径ヘルニアを生じやすい。
- 鼠径靱帯の下=外側の筋裂孔(腸腰筋、大腿神経)と内側の血管裂孔(大腿動静脈)。