23AM24第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)

硬膜について正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

硬膜の構造を問う問題です。

解説

脳を覆う硬膜は、2葉(2層)からなります。外側の骨膜層(外葉)は頭蓋骨の内面の骨膜にあたり、内側の髄膜層(内葉)が本来の硬膜です。通常は両者が密着していますが、部分的に分かれて硬膜静脈洞を形成します。したがって「硬膜は2葉からなる」が正しく、これが正答です。

小脳鎌は大脳と小脳の境となるという記述は誤りです。大脳と小脳の境をなすのは小脳テント(小脳天幕)です。小脳鎌は、左右の小脳半球の間に入り込むひだです。同様に、左右の大脳半球の間に入り込むのが大脳鎌です。

硬膜静脈洞は硬膜の内側に形成されるという記述も誤りです。硬膜静脈洞は、硬膜の2葉の間に形成される静脈の通路です。上矢状静脈洞、下矢状静脈洞、直静脈洞、横静脈洞、S状静脈洞、海綿静脈洞などがあり、最終的に内頸静脈へ注ぎます。上矢状静脈洞にはくも膜顆粒が突出し、ここで脳脊髄液が静脈へ吸収されます。

硬膜外腔は脳脊髄液により満たされるという記述も誤りです。脳脊髄液が満たすのはくも膜下腔です。頭蓋内では硬膜が骨に密着しており、硬膜外腔は本来存在しません(出血が起これば硬膜外血腫となります)。脊髄では硬膜外腔が存在し、脂肪組織と静脈叢で満たされています(硬膜外麻酔が行われる部位です)。

選択肢の確認

1.硬膜は2葉からなる。
正しい。骨膜層と髄膜層からなり、その間に硬膜静脈洞を形成します。

2.小脳鎌は大脳と小脳の境となる。
誤り。大脳と小脳の境は小脳テントです。

3.硬膜静脈洞は硬膜の内側に形成される。
誤り。硬膜の2葉の間に形成されます。

4.硬膜外腔は脳脊髄液により満たされる。
誤り。脳脊髄液はくも膜下腔を満たします。

覚えるポイント

  • 硬膜=2葉(骨膜層と髄膜層)。その間に硬膜静脈洞
  • 大脳鎌=左右の大脳半球の間。小脳テント=大脳と小脳の境。小脳鎌=左右の小脳半球の間。
  • 脳脊髄液=くも膜下腔を満たす。脈絡叢で産生され、くも膜顆粒で静脈へ吸収される。
  • 髄膜=外から硬膜、くも膜、軟膜
23AM2323AM25
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)