23AM26|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
皮膚について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
皮膚の構造と受容器を問う問題です。
解説
自由神経終末は、神経終末が特別な被膜をもたずに枝分かれして終わる構造で、表皮の深層まで達しています。侵害刺激(痛み)と温度を受容する受容器であり、AδとC線維によって伝えられます。したがってこの記述が正しく、正答です。かゆみもこの経路で伝えられます。
成人の右上肢は総面積の1/5を占めるという記述は誤りです。熱傷面積の推定に用いられる9の法則では、成人の体表面積は、頭部と頸部が9パーセント、片側の上肢が9パーセント、体幹の前面が18パーセント、後面が18パーセント、片側の下肢が18パーセント、陰部が1パーセントとされます。したがって右上肢は総面積のおよそ**9パーセント(約11分の1)**であり、5分の1ではありません。
パチニ小体は真皮乳頭に存在するという記述も誤りです。パチニ小体(層板小体)は、真皮の深層と皮下組織に存在し、振動覚と速い圧の変化を受容します。真皮乳頭に存在するのはマイスナー小体で、触覚(特に動く軽い触覚)を受容します。
表皮は有棘細胞の分裂によって増殖するという記述も誤りです。表皮は、最も深い基底層の細胞(基底細胞)が分裂して新しい細胞を生み出し、それが有棘層、顆粒層、淡明層を経て角質層へ押し上げられ、最終的に垢として脱落します(角化)。この過程はおよそ4週間から6週間で一巡します。
選択肢の確認
1.自由神経終末は侵害刺激を受容する。
正しい。痛みと温度、かゆみを受容します。
2.成人の右上肢は総面積の1/5を占める。
誤り。9の法則ではおよそ9パーセントです。
3.パチニ小体は真皮乳頭に存在する。
誤り。真皮深層と皮下組織にあります。真皮乳頭にはマイスナー小体があります。
4.表皮は有棘細胞の分裂によって増殖する。
誤り。基底層の細胞が分裂します。
覚えるポイント
- 自由神経終末=痛覚、温度覚、かゆみ。AδとC線維。
- 受容器=マイスナー小体(真皮乳頭、触覚)、メルケル盤(基底層、圧覚)、パチニ小体(真皮深層と皮下、振動覚)、ルフィニ小体(持続的な圧と伸展)。
- 表皮の層=基底層(分裂)、有棘層、顆粒層、淡明層、角質層。
- 9の法則=頭頸部9、片上肢9、体幹前面18、後面18、片下肢18、陰部1パーセント。