23AM27|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
健康成人において血圧低下を起こすのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
血圧を決める要因を問う問題です。
解説
血圧は、おおまかに心拍出量×末梢血管抵抗で決まります。したがって、血圧を下げるには、心拍出量を減らすか、末梢血管抵抗を下げる必要があります。
細動脈の拡張は、末梢血管抵抗を低下させます。細動脈は血管抵抗を決める主役であり、その口径がわずかに広がるだけで抵抗が大きく下がるため、血圧が低下します。したがってこれが正答です。細動脈を拡張させる要因としては、副交感神経の作用、局所の代謝産物(二酸化炭素、乳酸、アデノシン)、一酸化窒素、ヒスタミン、CGRPなどがあります。
血中ナトリウム濃度の上昇は、浸透圧の上昇を通じて水分の貯留を招き、循環血液量を増やして血圧を上げる方向に働きます。減塩が高血圧の対策となるのはこのためです。
レニン分泌の増加は、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を活性化します。アンジオテンシンIIによる強い血管収縮と、アルドステロンによるナトリウムと水の再吸収により、血圧が上昇します。
心収縮力の増大は、一回拍出量を増やして心拍出量を増加させるため、血圧が上昇します。交感神経のβ1受容体を介する作用です。
なお、血圧の調節には、短期的には圧受容器反射(頸動脈洞と大動脈弓)、長期的には腎による体液量の調節が働きます。
選択肢の確認
1.血中ナトリウム濃度の上昇
誤り。水分の貯留により血圧が上昇します。
2.レニン分泌の増加
誤り。血管収縮とナトリウムの再吸収により血圧が上昇します。
3.心収縮力の増大
誤り。心拍出量が増えて血圧が上昇します。
4.細動脈の拡張
正しい。末梢血管抵抗が低下して血圧が下がります。
覚えるポイント
- 血圧=心拍出量×末梢血管抵抗。末梢血管抵抗を決めるのは主に細動脈。
- 血圧を上げる=交感神経、レニン・アンジオテンシン系、ナトリウムと水の貯留、心収縮力の増大。
- 血圧を下げる=細動脈の拡張、心房性ナトリウム利尿ペプチド、循環血液量の減少。
- 短期の調節=圧受容器反射(頸動脈洞、大動脈弓)。長期の調節=腎による体液量の調節。