23AM37|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
食作用をもたないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**食作用(貪食)**をもつ細胞を区別する問題です。
解説
ヘルパーT細胞は、胸腺で分化するリンパ球で、抗原提示細胞から抗原の情報を受け取り、サイトカインを放出して他の免疫細胞を活性化する司令塔の役割を担います。B細胞に抗体産生を促し、キラーT細胞やマクロファージを活性化しますが、自ら異物を取り込んで消化する食作用はもちません。したがってこれが正答です。なお、ヘルパーT細胞はHIVが感染する標的細胞であり、これが減少することで後天性免疫不全症候群が生じます。
マクロファージは、単球が組織へ移行して分化した細胞で、強い食作用をもちます。異物や細菌、死んだ細胞を貪食し、その断片を抗原として提示する抗原提示も行います。組織によって、肝臓のクッパー細胞、肺の肺胞マクロファージ、中枢の小膠細胞、骨の破骨細胞などの名で呼ばれます。
好中球は、白血球の中で最も数が多く(およそ60パーセント)、急性の細菌感染の際に真っ先に感染部位へ集まって細菌を貪食します。膿の主成分となる細胞です。
樹状細胞は、多数の突起をもつ細胞で、異物を取り込み、最も強力な抗原提示能をもちます。取り込んだ抗原をリンパ節へ運び、T細胞に提示して免疫応答を始動させます。
したがって、抗原提示細胞は樹状細胞、マクロファージ、B細胞であり、このうち樹状細胞とマクロファージは食作用ももちます。
選択肢の確認
1.マクロファージ
誤り。強い食作用と抗原提示能をもちます。
2.好中球
誤り。細菌を貪食する主力の細胞です。
3.ヘルパーT細胞
正しい。サイトカインで他の細胞を活性化しますが、食作用はもちません。
4.樹状細胞
誤り。異物を取り込み、最も強力な抗原提示を行います。
覚えるポイント
- 食作用をもつ=好中球、マクロファージ(単球)、樹状細胞。
- 抗原提示細胞=樹状細胞、マクロファージ、B細胞。
- ヘルパーT細胞=免疫の司令塔。HIVの標的であり、減少するとエイズを発症。
- 白血球の割合=好中球が最多、次いでリンパ球、単球、好酸球、好塩基球。