23AM38|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
下垂体前葉機能亢進症はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
下垂体前葉の機能亢進症を問う問題です。
解説
クッシング病は、下垂体前葉の腺腫から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に分泌され、その刺激によって副腎皮質からコルチゾールが過剰に産生される疾患です。したがって下垂体前葉の機能亢進症であり、これが正答です。
症状としては、中心性肥満、満月様顔貌、野牛肩、赤紫色の皮膚線条、皮膚の菲薄化と 生じやすい皮下出血、高血糖、高血圧、骨粗鬆症、筋力低下、多毛、月経異常、精神症状がみられます。なお、副腎自体の腫瘍などACTHに依存しない原因によるものはクッシング症候群と呼ばれ、区別されます。
尿崩症は、下垂体後葉からのバソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌が低下する疾患です。水の再吸収が減り、多尿(1日3リットル以上)、口渇、多飲をきたします。前葉の機能亢進ではありません。
シモンズ病は、下垂体前葉の機能低下症です。下垂体の壊死や腫瘍により前葉ホルモンが広く不足し、性腺、甲状腺、副腎皮質の機能低下と、著しいやせをきたします。分娩時の大量出血に伴う下垂体前葉の壊死によるものはシーハン症候群と呼ばれます。
バセドウ病は、甲状腺自体がTSH受容体抗体によって持続的に刺激され、甲状腺ホルモンが過剰となる疾患です。下垂体の疾患ではなく、むしろTSHは低値となります。
なお、下垂体前葉の機能亢進症としては、ほかに先端巨大症(成長ホルモンの過剰)とプロラクチノーマがあります。
選択肢の確認
1.尿崩症
誤り。下垂体後葉のバソプレシン分泌低下によります。
2.クッシング病
正しい。下垂体前葉からのACTH過剰分泌によります。
3.シモンズ病
誤り。下垂体前葉の機能低下症です。
4.バセドウ病
誤り。甲状腺自体の機能亢進であり、TSHは低値です。
覚えるポイント
- クッシング病=下垂体腺腫によるACTH過剰。中心性肥満、満月様顔貌、赤紫色の皮膚線条、高血糖、高血圧。
- 下垂体前葉の機能亢進=クッシング病、先端巨大症(成長ホルモン)、プロラクチノーマ。
- 下垂体前葉の機能低下=シモンズ病、シーハン症候群(分娩時大量出血後)。
- 尿崩症=下垂体後葉のバソプレシン低下。多尿、口渇、多飲。