23AM39|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
粉塵となるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
粉じんによる職業病を問う問題です。
解説
珪酸(遊離ケイ酸)は、岩石や砂に含まれる成分で、採石、鋳物、窯業、トンネル工事などの作業で粉じんとして発生します。これを長期間吸入することで生じるのが珪肺(けい肺)で、じん肺の代表です。肺に線維化が進行して拘束性換気障害をきたし、労作時呼吸困難と咳、痰が現れます。肺結核を合併しやすく、肺癌の危険も高まります。したがって粉じんとなるのは珪酸であり、これが正答です。じん肺は一度生じると不可逆で、粉じんへの曝露をやめても進行しうる点が特徴です。
青酸(シアン化水素)は、極めて毒性の強い気体です。細胞のシトクロム酸化酵素を阻害して細胞呼吸を止め、急速に死に至らせます。粉じんではありません。
サリンは、有機リン系の**神経ガス(化学兵器)**です。アセチルコリンエステラーゼを阻害してアセチルコリンを蓄積させ、縮瞳、流涎、気道分泌の増加、けいれん、呼吸筋麻痺をきたします。こちらも粉じんではありません。
ベンゼンは、揮発性の有機溶剤です。慢性の曝露により造血機能が障害され、再生不良性貧血や白血病を引き起こします。液体および蒸気であり、粉じんではありません。
じん肺には、珪肺のほかに石綿肺(アスベスト)(中皮腫と肺癌の原因)、炭鉱夫肺、アルミニウム肺、溶接工肺などがあります。
選択肢の確認
1.青酸
誤り。極めて毒性の強い気体で、細胞呼吸を止めます。
2.珪酸
正しい。粉じんとして吸入され、珪肺の原因となります。
3.サリン
誤り。有機リン系の神経ガスです。
4.ベンゼン
誤り。有機溶剤で、再生不良性貧血や白血病の原因となります。
覚えるポイント
- 珪酸の粉じん→珪肺(じん肺)。拘束性換気障害、結核の合併、肺癌の危険。
- 石綿(アスベスト)→石綿肺、中皮腫、肺癌。潜伏期が非常に長い。
- ベンゼン→再生不良性貧血、白血病。鉛→貧血、腹部疝痛、伸筋麻痺。
- 有機リン(サリンなど)→アセチルコリンエステラーゼ阻害、縮瞳、けいれん。