23AM40|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
水腫の原因はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**水腫(浮腫)**の成因を問う問題です。
解説
浮腫は、毛細血管と組織の間の水分の出入りのバランスが崩れることで生じます。成因は次の四つに整理されます。
毛細血管静水圧の上昇=心不全、静脈の閉塞、静脈血栓。血液を押し出す圧が高まって漏出が増えます。
血漿膠質浸透圧の低下=低アルブミン血症。アルブミンが減ると、水を血管内に引き戻す力が弱まって組織に漏れ出します。肝硬変(合成の低下)、ネフローゼ症候群(尿への喪失)、低栄養が原因となります。したがってこれが正答です。
毛細血管透過性の亢進=炎症、アレルギー、熱傷、敗血症。血管の壁が緩んで血漿成分が漏出します。
リンパ管の閉塞=フィラリア症、悪性腫瘍、乳癌術後の腋窩リンパ節郭清後。組織から回収される流れが妨げられます。
これを踏まえると、毛細血管静水圧の低下は漏出を減らす方向であり、浮腫の原因にはなりません。毛細血管透過性の低下も同様に、漏出を減らす方向です。いずれも記述が逆になっています。
血液凝固能の低下は、出血傾向をきたす状態であり、浮腫の直接の原因ではありません。
選択肢の確認
1.毛細血管静水圧の低下
誤り。上昇が浮腫の原因となります。
2.毛細血管透過性の低下
誤り。亢進が浮腫の原因となります。
3.血漿膠質浸透圧の低下
正しい。低アルブミン血症により水が組織へ漏れ出します。
4.血液凝固能の低下
誤り。出血傾向をきたす状態であり、浮腫の原因ではありません。
覚えるポイント
- 浮腫の成因=静水圧の上昇、膠質浸透圧の低下、透過性の亢進、リンパ管の閉塞。
- 膠質浸透圧の低下=肝硬変、ネフローゼ症候群、低栄養。いずれも低アルブミン血症。
- 静水圧の上昇=心不全、静脈血栓。透過性の亢進=炎症、アレルギー。
- 全身性の浮腫では心、腎、肝の疾患を疑い、医療機関の受診を勧める。