23AM42|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
ヘルパーT細胞のうちTH2細胞の役割はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
ヘルパーT細胞の亜型とその役割を問う問題です。
解説
ヘルパーT細胞は、放出するサイトカインの種類によって大きく二つに分けられます。
Th1細胞は、インターフェロンγなどを産生し、マクロファージとキラーT細胞を活性化して細胞性免疫を担います。細胞内寄生菌(結核菌)やウイルス感染細胞、腫瘍細胞に対する防御、そしてIV型アレルギー(遅延型)や移植拒絶に関与します。
Th2細胞は、インターロイキン4、5、13などを産生し、**B細胞の活性化と抗体産生(液性免疫)**を促します。したがって「抗体応答の活性化」がTh2細胞の役割であり、これが正答です。特にIgEの産生を促すため、**I型アレルギー(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症)**の成立に深く関わります。また、寄生虫感染に対する防御にも働きます。
抗原の提示を担うのは、樹状細胞、マクロファージ、B細胞といった抗原提示細胞です。ヘルパーT細胞は提示を受ける側です。
細胞性免疫を担うのはTh1細胞とキラーT細胞です。Th2細胞ではありません。
抗原刺激の記憶を担うのは**記憶細胞(記憶B細胞と記憶T細胞)**です。一度の感染やワクチン接種の後に長く残り、再び同じ抗原に出会ったときに速やかで強い二次応答を起こします。
Th1とTh2はバランスを保っており、その偏りがアレルギー疾患や自己免疫疾患に関与すると考えられています。
選択肢の確認
1.抗原の提示
誤り。樹状細胞、マクロファージ、B細胞が担います。
2.細胞性免疫
誤り。Th1細胞とキラーT細胞が担います。
3.抗原刺激の記憶
誤り。記憶B細胞と記憶T細胞が担います。
4.抗体応答の活性化
正しい。Th2細胞はB細胞を活性化して抗体産生を促します。
覚えるポイント
- Th1=細胞性免疫(マクロファージとキラーT細胞の活性化)。結核、ウイルス、腫瘍、IV型アレルギー。
- Th2=液性免疫(B細胞の活性化と抗体産生)。IgEとI型アレルギー、寄生虫感染。
- 抗原提示細胞=樹状細胞、マクロファージ、B細胞。
- 記憶細胞により二次応答は速く強い。ワクチンはこの仕組みを利用する。