23AM43第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)

癌の病期分類の決定に必要な項目はどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

**癌の病期分類(ステージ)**の決定要素を問う問題です。

解説

癌の病期分類として国際的に用いられるのがTNM分類です。次の三つの要素で決まります。

T(Tumor)=原発巣の大きさと深達度(どの層まで及んでいるか)。
N(Node)所属リンパ節への転移の有無と程度。
M(Metastasis)=遠隔転移の有無。

したがって、病期分類の決定に必要な項目としてリンパ節転移が正答です。これら三要素を組み合わせて、病期(0期からIV期)が決定され、治療方針と予後の予測の基礎となります。

悪液質は、進行した癌にみられる著しいやせ、食欲不振、全身の消耗を指す状態です。全身状態の指標にはなりますが、病期分類の要素ではありません。

腫瘍マーカーは、癌の存在を示唆する血中の物質(CEA、AFP、CA19-9、PSAなど)で、診断の補助、治療効果の判定、再発の監視に用いられます。病期分類の要素ではありません(前立腺癌など一部では治療方針の決定に用いられることがあります)。

組織型は、腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌といった組織学的な分類で、確定診断と治療方針(薬剤の選択)を決めるうえで極めて重要です。しかし、病期(広がりの程度)を示すTNM分類の要素そのものではありません。

なお、癌の転移経路には、リンパ行性転移(リンパ節へ)、血行性転移(肝、肺、骨、脳へ)、播種性転移(腹膜、胸膜へ)があります。

選択肢の確認

1.悪液質
誤り。進行癌にみられる全身の消耗状態です。

2.腫瘍マーカー
誤り。診断の補助と治療効果の判定に用います。

3.組織型
誤り。確定診断と治療方針に重要ですが、病期の要素ではありません。

4.リンパ節転移
正しい。TNM分類のNにあたり、病期を決める要素です。

覚えるポイント

  • TNM分類T(原発巣の大きさと深達度)、N(リンパ節転移)、M(遠隔転移)
  • 転移経路=リンパ行性、血行性、播種性
  • 腫瘍マーカー=CEA(消化器)、AFP(肝細胞癌)、CA19-9(膵)、PSA(前立腺)、SCC(扁平上皮)。
  • 良性腫瘍=膨張性発育、被膜あり、転移しない。悪性腫瘍=浸潤性発育、転移する。
23AM4223AM44
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)