23AM46|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
血清CKの上昇がみられる疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**血清CK(クレアチンキナーゼ)**が上昇する疾患を問う問題です。
解説
**CK(クレアチンキナーゼ、CPK)**は、骨格筋、心筋、脳に多く含まれる酵素で、これらの細胞が壊れると血中に放出されて上昇します。
多発性筋炎は、骨格筋に炎症が起こり筋線維が破壊される自己免疫疾患です。したがって血清CKが著明に上昇し、これが正答です。症状は、近位筋(肩と大腿)の対称性の筋力低下で、階段が昇りにくい、腕が上がらない、立ち上がりにくいといった訴えとして現れます。筋電図と筋生検、抗Jo-1抗体などの自己抗体も診断に用いられます。皮膚症状(ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候)を伴うものが皮膚筋炎で、悪性腫瘍の合併に注意が必要です。
関節リウマチは、滑膜の炎症から始まる自己免疫疾患です。炎症を反映してCRPと赤沈が上昇し、リウマトイド因子と抗CCP抗体が陽性となりますが、筋の破壊が主体ではないためCKは通常上昇しません。
シェーグレン症候群は、涙腺と唾液腺を中心とする外分泌腺が障害される疾患で、ドライアイとドライマウスが主症状です。抗SS-A抗体と抗SS-B抗体が陽性となりますが、CKは上昇しません。
全身性エリテマトーデスは、多臓器を侵す自己免疫疾患で、蝶形紅斑、関節炎、腎障害が特徴です。抗核抗体と抗DNA抗体、補体の低下がみられますが、CKの上昇を特徴とするものではありません。
なお、CKは横紋筋融解症、心筋梗塞、筋ジストロフィー、そして激しい運動の後にも上昇します。
選択肢の確認
1.関節リウマチ
誤り。滑膜の炎症が主体で、CKは通常上昇しません。
2.シェーグレン症候群
誤り。外分泌腺の障害であり、CKは上昇しません。
3.多発性筋炎
正しい。筋線維の破壊により血清CKが著明に上昇します。
4.全身性エリテマトーデス
誤り。CKの上昇を特徴とするものではありません。
覚えるポイント
- CK上昇=多発性筋炎・皮膚筋炎、筋ジストロフィー、横紋筋融解症、心筋梗塞、激しい運動後。
- 多発性筋炎=近位筋の対称性の筋力低下、CK上昇、筋電図と筋生検。
- 皮膚筋炎=ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候。悪性腫瘍の合併に注意。
- 心筋梗塞ではCK-MBが特異的。心筋トロポニンがより有用。