23AM52|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
呼吸機能検査所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
呼吸機能検査の異常と疾患を対応させる問題です。
解説
特発性肺線維症は、肺の間質(肺胞の壁)が線維化していく原因不明の疾患です。肺胞壁が厚く硬くなるため、酸素が肺胞から毛細血管へ移動しにくくなり、拡散能(ガス交換の能力)が低下します。したがってこの組合せが正しく、正答です。あわせて肺が硬く膨らみにくくなるため、拘束性換気障害(肺活量の低下)を示します。症状は労作時呼吸困難と乾性咳嗽、聴診では背側下部に捻髪音(fine crackles)が聴かれ、進行するとばち指がみられます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道の狭窄と肺胞の破壊により、息を吐き出しにくくなる疾患です。したがって示すのは閉塞性換気障害(一秒率70パーセント未満)であり、拘束性障害ではありません。最大の原因は喫煙です。
肺結核後遺症は、病巣の線維化と胸郭の変形、胸膜の癒着により肺が広がりにくくなるため、示すのは拘束性換気障害(肺活量80パーセント未満)です。閉塞性障害ではありません。
気道過敏性の亢進は、気管支喘息の本質的な特徴です。わずかな刺激で気道が収縮し、発作性の呼気性呼吸困難と喘鳴を生じます。心臓性喘息は、左心不全による肺うっ血で夜間に呼吸困難と喘鳴を生じるもので、気管支喘息とは病態が異なります。名前は似ていますが、心臓の疾患です。
選択肢の確認
1.拘束性障害-慢性閉塞性肺疾患(COPD)
誤り。COPDは閉塞性換気障害を示します。
2.閉塞性障害-肺結核後遺症
誤り。肺結核後遺症は拘束性換気障害を示します。
3.拡散能低下-特発性肺線維症
正しい。肺胞壁の線維化によりガス交換が障害されます。
4.気道過敏性亢進-心臓性喘息
誤り。気道過敏性の亢進は気管支喘息の特徴です。
覚えるポイント
- 閉塞性換気障害=一秒率70パーセント未満。COPD、気管支喘息。
- 拘束性換気障害=肺活量80パーセント未満。肺線維症、肺結核後遺症、胸郭の異常、神経筋疾患。
- 特発性肺線維症=拡散能低下、捻髪音、ばち指、労作時呼吸困難。
- 心臓性喘息=左心不全による夜間の呼吸困難と喘鳴。気管支喘息とは別。