23AM54|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
肝腫大の胸腹部打診所見はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
打診音の意味を問う問題です。
解説
打診では、叩いた部位の下にある組織の性状によって音が変わります。
濁音は、内部に空気を含まない充実性の組織や液体の上で聴かれる、短く高い、詰まった音です。肝臓、心臓、脾臓、筋肉、そして胸水や腹水がたまった部位で聴かれます。
したがって、肝腫大では肝臓の占める範囲が広がるため、濁音域が拡大します。これが正答です。打診によって肝臓の上縁と下縁を確認し、その間の距離(肝濁音界)から肝臓の大きさを推定できます。逆に、消化管穿孔で腹腔内に遊離ガスが生じると、肝濁音界が消失します。
**清音(共鳴音)**は、正常な肺の上で聴かれる音です。空気を含む肺胞が振動することで生じます。清音域の拡大は、肺の含気量が増えた状態を示唆し、肝腫大の所見ではありません。
鼓音は、空気を多く含む中空の臓器の上で聴かれる、太鼓のような高く響く音です。胃や腸管のガス、そして気胸の際に聴かれます。
過共鳴音は、清音より低く大きく響く音で、肺気腫のように肺の含気量が過剰に増えた状態で聴かれます。
打診音を整理すると、**濁音(液体・充実性)<清音(正常肺)<過共鳴音(肺気腫)<鼓音(ガス)**という順で、含まれる空気が多いほどよく響く音になると理解できます。
選択肢の確認
1.濁音域の拡大
正しい。肝臓は充実性の臓器であり、腫大すると濁音域が広がります。
2.清音域の拡大
誤り。清音は正常な肺の上で聴かれる音です。
3.鼓音域の拡大
誤り。鼓音は消化管のガスや気胸で聴かれます。
4.過共鳴音域の拡大
誤り。過共鳴音は肺気腫でみられます。
覚えるポイント
- 濁音=充実性の臓器と液体(肝、心、脾、胸水、腹水)。肝腫大で濁音域が拡大。
- 清音=正常な肺。過共鳴音=肺気腫。鼓音=消化管のガス、気胸。
- 消化管穿孔では腹腔内の遊離ガスにより肝濁音界が消失する。
- 肝腫大の原因=脂肪肝、肝炎、うっ血肝(右心不全)、肝癌、白血病。