23AM61|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
骨疾患と病態の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
骨疾患と病態を対応させる問題です。
解説
骨軟化症は、ビタミンDの不足などにより骨の石灰化が障害される疾患です。骨の基質である類骨(石灰化していない骨基質)は形成されるものの、そこにカルシウムが沈着しないため、類骨が増加して骨が軟らかくなります。したがってこの組合せが正しく、正答です。成人では骨痛、筋力低下、偽骨折(ルーザー帯)がみられます。骨の成長が続いている小児で同じ病態が生じたものがくる病です。
くる病の原因はビタミンDの欠乏であり、ビタミンCの欠乏ではありません。ビタミンCの欠乏で生じるのは壊血病で、コラーゲンの合成障害により出血傾向、歯肉出血、創傷治癒の遅延をきたします。
骨粗鬆症は、骨の量が減少して微細構造が劣化し、骨折しやすくなる疾患です。骨量の増加ではありません。閉経後の女性と高齢者に多く、脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折が生じやすくなります。なお、骨粗鬆症では骨の石灰化そのものは正常で、骨の量が減る点が骨軟化症との違いです。
多発性骨髄腫は、形質細胞が腫瘍性に増殖する血液の悪性腫瘍です。腫瘍細胞が破骨細胞を活性化するため、**骨が溶ける(骨融解)病変が生じ、頭蓋骨のエックス線写真では打ち抜き像(パンチアウト病変)**がみられます。骨硬化ではありません。あわせて、高カルシウム血症、腎障害、貧血、Mタンパクの出現、易感染性がみられます。
選択肢の確認
1.くる病-ビタミンC欠乏
誤り。くる病はビタミンD欠乏によります。ビタミンC欠乏は壊血病です。
2.骨軟化症-類骨の増加
正しい。石灰化が障害され、類骨が増加します。
3.骨粗鬆症-骨量の増加
誤り。骨量は減少します。
4.多発性骨髄腫-骨硬化
誤り。骨融解(打ち抜き像)がみられます。
覚えるポイント
- 骨軟化症・くる病=ビタミンD不足による石灰化障害。類骨が増加。
- 骨粗鬆症=骨量の減少。石灰化は正常。閉経後の女性と高齢者。
- 多発性骨髄腫=骨融解(打ち抜き像)、高カルシウム血症、腎障害、貧血、Mタンパク。
- 壊血病=ビタミンC欠乏(出血傾向、歯肉出血)。