23AM64|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過度の動作と傷害の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
動作と生じるスポーツ傷害を対応させる問題です。
解説
ジャンプの着地では、膝を曲げながら着地する際に大腿四頭筋が強く働き、その力が膝蓋腱に集中します。この動作を繰り返すことで生じるのが**膝蓋靱帯炎(膝蓋腱炎、ジャンパー膝)**です。したがってこの組合せが正しく、正答です。バレーボール、バスケットボール、バドミントンなど、跳躍動作の多い競技に多くみられ、膝蓋骨下極から膝蓋腱にかけての圧痛が特徴です。
腰椎分離症は、腰椎の伸展と回旋を繰り返すことで、関節突起間部(峡部)に疲労骨折が生じるものです。前屈ではなく伸展で症状が増強します。野球、バレーボール、サッカーなど、腰を反らす動作の多い競技の成長期選手に多くみられ、第5腰椎に好発します。
膝前十字靱帯損傷は、ジャンプの着地、急な方向転換、減速の際に、膝が外反して脛骨が前方へずれることで生じます。受傷時に断裂音を自覚し、関節血症をきたします。ボールキックそのもので生じる代表的な損傷ではありません(ボールキックでは大腿直筋や内転筋の肉離れが問題になります)。
手の舟状骨骨折は、手をついて転倒した際に手関節が背屈することで生じます。解剖学的嗅ぎタバコ入れの圧痛が特徴で、血流に乏しく偽関節になりやすい骨です。バットの素振りやグリップエンドの当たる動作で生じるのは有鈎骨鈎骨折です。
選択肢の確認
1.腰部前屈-腰部脊椎分離症
誤り。腰椎分離症は伸展と回旋で生じ、伸展で増強します。
2.ジャンプ着地-膝蓋靱帯炎
正しい。跳躍動作の繰り返しにより膝蓋腱に負荷がかかります。
3.ボールキック-膝前十字靱帯損傷
誤り。前十字靱帯損傷は着地や方向転換、減速で生じます。
4.バットの素振り-手の舟状骨骨折
誤り。バットのグリップエンドでは有鈎骨鈎骨折が生じます。
覚えるポイント
- ジャンパー膝(膝蓋腱炎)=跳躍の繰り返し。局所穴は犢鼻、鶴頂。
- 腰椎分離症=伸展と回旋の繰り返し。成長期、第5腰椎に好発。
- 前十字靱帯損傷=着地、方向転換、減速。断裂音と関節血症。ラックマンテスト。
- 舟状骨骨折=手をついて転倒。有鈎骨鈎骨折=バットやクラブのグリップエンド。