23AM67第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)

僧帽弁狭窄症について正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

僧帽弁狭窄症の病態を問う問題です。

解説

僧帽弁狭窄症では、左心房から左心室への血液の流れが妨げられます。その結果、左心房に血液がうっ滞して左房圧が上昇し、左心房が拡大します。左心房が慢性的に拡大すると電気的に不安定になり、心房細動を合併しやすくなります。したがってこの記述が正しく、正答です。心房細動が生じると、左心房内(特に左心耳)に血栓が形成され、それが飛んで脳梗塞(心原性脳塞栓症)を起こす危険が高まるため、抗凝固療法が重要になります。

先天性が多いという記述は誤りです。僧帽弁狭窄症の原因として最も多いのは、リウマチ熱の後遺症です。小児期のA群溶血性連鎖球菌感染の後に生じたリウマチ熱により弁が癒着し、長い年月を経て狭窄をきたします。近年はリウマチ熱の減少により患者数も減っています。

心拍出量は増加するという記述も誤りです。左心室へ流れ込む血液量が減るため、心拍出量は低下します。その結果、易疲労と労作時の息切れが生じます。

左房圧は低下するという記述も誤りです。左房圧は上昇し、それが肺静脈へ伝わって肺うっ血をきたします。労作時呼吸困難、起坐呼吸、血痰がみられ、さらに進行すると肺高血圧症から右心不全(頸静脈怒張、肝腫大、下腿浮腫)に至ります。

聴診では、拡張期ランブル(拡張期の低調な雑音)と僧帽弁開放音が特徴です。

選択肢の確認

1.先天性が多い。
誤り。リウマチ熱の後遺症によるものが最も多くなります。

2.心拍出量は増加する。
誤り。左心室への流入が減り、心拍出量は低下します。

3.左房圧は低下する。
誤り。左房圧は上昇し、肺うっ血をきたします。

4.心房細動の合併が多い。
正しい。左心房の拡大により心房細動を生じやすくなります。

覚えるポイント

  • 僧帽弁狭窄症=原因はリウマチ熱の後遺症。左房圧上昇→肺うっ血→肺高血圧→右心不全。
  • 左房拡大→心房細動→左心耳の血栓→脳塞栓。抗凝固療法が重要。
  • 聴診=拡張期ランブルと僧帽弁開放音。
  • 大動脈弁狭窄症=失神、狭心痛、心不全の三徴。収縮期駆出性雑音。
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