23AM71|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午前(科目未分類)
自然気胸について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
自然気胸の特徴を問う問題です。
解説
自然気胸は、肺尖部にできた**ブラ(気腫性嚢胞)**が破れて空気が胸腔へ漏れ、肺が虚脱する疾患です。
典型的な症状は、突然の胸痛と呼吸困難、そして乾いた咳です。胸痛は多くの場合、患側に鋭く生じます。したがって「胸痛をきたすことが多い」が正しく、正答です。所見としては、患側の呼吸音の減弱、打診での鼓音、胸郭運動の低下がみられ、胸部エックス線写真で診断されます。
女性に多いという記述は誤りです。自然気胸は若い男性に圧倒的に多い疾患です。10歳代後半から30歳代の発症が多くみられます。
肥満者が多いという記述も誤りです。典型的なのはやせ型で高身長の体型です。急激に身長が伸びる時期に肺尖部が引き伸ばされてブラが生じやすくなるためと説明されます。喫煙も大きな危険因子です。
緊張性気胸となることはないという記述も誤りです。空気が漏れ続けて胸腔内圧が高まると、縦隔が健側へ押しやられて心臓と大血管が圧迫され、緊張性気胸となります。頸静脈怒張、血圧低下、著しい呼吸困難を呈し、閉塞性ショックから死に至る危険があるため、直ちに脱気が必要です。
鍼灸の臨床では、胸背部、側胸部、鎖骨周囲への深刺による医原性気胸が最も注意すべき有害事象です。
選択肢の確認
1.女性に多い。
誤り。若い男性に圧倒的に多い疾患です。
2.肥満者が多い。
誤り。やせ型で高身長の体型に多くみられます。
3.胸痛をきたすことが多い。
正しい。突然の胸痛と呼吸困難が典型的な症状です。
4.緊張性気胸となることはない。
誤り。緊張性気胸に至ることがあり、緊急の脱気を要します。
覚えるポイント
- 自然気胸=やせ型・高身長の若い男性、肺尖部のブラの破裂、喫煙が危険因子。
- 症状=突然の胸痛と呼吸困難、空咳。患側呼吸音の減弱、打診で鼓音。
- 緊張性気胸=縦隔偏位、頸静脈怒張、血圧低下。緊急脱気が必要。
- 鍼灸では胸背部、側胸部、鎖骨周囲(欠盆、肩井、中府、肺兪、膏肓)の深刺を避ける。