23AM78|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「45歳の男性。高血圧、頻拍発作の精査で受診。血中ナトリウム、カリウム値は正常範囲内であったが、腹部CTにて右副腎部に腫瘍病変を認めた。」本疾患の診断に最も有用な測定項目はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
褐色細胞腫の診断に用いる検査を問う問題です。
解説
褐色細胞腫は、副腎髄質のクロム親和性細胞から発生し、**カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン)**を過剰に分泌する腫瘍です。
したがって診断には、血中カテコールアミンの測定が最も有用です。これが正答です。あわせて、尿中カテコールアミンと、その代謝産物である**メタネフリン、ノルメタネフリン、バニリルマンデル酸(VMA)**の測定も行われます。カテコールアミンは分泌が発作性であるため、24時間蓄尿による代謝産物の測定が診断に有用とされています。
さらに、腫瘍の局在を確認するためにCT、MRI、MIBGシンチグラフィが用いられます。
尿中アルブミンは、糖尿病性腎症の早期発見に用いられる検査です。通常の尿蛋白検査で検出されないごく微量のアルブミン(微量アルブミン尿)を捉えることで、腎症の初期段階を診断できます。褐色細胞腫の診断には用いられません。
尿中アミラーゼは、急性膵炎や唾液腺の疾患の評価に用いられます。血中アミラーゼより長く高値が続くため、発症から時間が経った膵炎の診断に有用です。
**血中CK(クレアチンキナーゼ)**は、骨格筋、心筋、脳の障害で上昇します。多発性筋炎、筋ジストロフィー、横紋筋融解症、心筋梗塞で高値となります。褐色細胞腫の診断には用いられません。
選択肢の確認
1.尿中アルブミン
誤り。糖尿病性腎症の早期発見に用いられます。
2.尿中アミラーゼ
誤り。急性膵炎や唾液腺の疾患の評価に用いられます。
3.血中カテコールアミン
正しい。褐色細胞腫が過剰分泌する物質そのものです。
4.血中CK
誤り。筋の障害で上昇する酵素です。
覚えるポイント
- 褐色細胞腫の診断=血中と尿中のカテコールアミン、代謝産物(メタネフリン、VMA)。
- 局在の確認=CT、MRI、MIBGシンチグラフィ。治療は手術。
- 尿中微量アルブミン=糖尿病性腎症の早期発見。
- 副腎髄質=カテコールアミン。副腎皮質=アルドステロン、コルチゾール、性ホルモン。