23PM100|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
「56歳の男性。主訴は食欲不振。腹部の痞えや膨満感、重痛を伴う。口が粘る、口苦、臭いの強い下痢がみられる。」本患者の病証でみられる脈状はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
湿熱の病証でみられる脈状を問う問題です。
解説
前問と同じ症例で、脾胃の湿熱と判断されています。
滑脈は、玉が皿を転がるようになめらかで流れるような脈です。痰湿、食滞、実熱を示す脈であり、湿熱の病証に合致します。したがってこれが正答です。湿熱では、熱の要素を反映して**数(速い)**を伴い、滑数脈として現れることが多くなります。なお、滑脈は健康な人でも妊娠中にみられることがあり、その場合は病的なものではありません。
**濇脈(渋脈)**は、脈の流れが渋く滑らかでない脈で、血瘀や精血の不足を示します。刺痛、舌質紫暗、舌下静脈の怒張を伴うことが多く、湿熱とは異なる病態です。
結脈は、脈がゆっくりしていて時々止まる(不規則に休止する)脈で、陰盛気結、寒痰、瘀血を示します。同様に脈が止まるものとして、速くて時々止まる促脈、規則的に一定の間隔で止まる代脈(臓気の衰えを示す)があります。いずれも不整脈に相当する脈状です。
細脈は、糸のように細く触れる脈で、気血の不足や陰虚を示します。虚証の脈であり、実証である湿熱とは合いません。
脈診では、浮沈(表裏)、遅数(寒熱)、虚実(正邪の盛衰)、そして脈の形(滑、濇、弦、緊、細、洪など)を組み合わせて判断します。湿熱では滑数、気滞では弦、血瘀では濇、気血両虚では細弱という対応を押さえておきます。
選択肢の確認
1.濇脈
誤り。血瘀や精血の不足を示します。
2.滑脈
正しい。痰湿、食滞、実熱を示し、湿熱に合致します。
3.結脈
誤り。脈がゆっくりで時々止まる脈です。
4.細脈
誤り。気血の不足や陰虚を示す虚証の脈です。
覚えるポイント
- 滑脈=痰湿、食滞、実熱(および妊娠)。湿熱では滑数脈となる。
- 濇脈=血瘀、弦脈=肝胆と痛み、緊脈=寒と痛み、細脈=気血不足と陰虚。
- 浮脈=表証、沈脈=裏証、遅脈=寒、数脈=熱。
- 結脈、促脈、代脈は脈が止まる脈状。代脈は臓気の衰えを示す。