23PM110|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
八会穴と下合穴の両方に属する経穴はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
八会穴と下合穴の両方に属する経穴を問う問題です。
解説
陽陵泉は、足の少陽胆経の合土穴であり、次の二つの性質をあわせもちます。
第一に、八会穴の筋会です。筋の病証、すなわち筋の痛み、こわばり、けいれん、麻痺に広く用いられます。
第二に、六腑の下合穴のうち胆の下合穴です。胆の病証(口苦、胸脇苦満、黄疸)に用いられます。
したがって、八会穴と下合穴の両方に属する経穴は陽陵泉であり、これが正答です。部位は、下腿外側、腓骨頭の前下方の陥凹部に取ります。取穴が容易で臨床でも頻用される重要な経穴です。なお、この付近では総腓骨神経が腓骨頭の後下方を回るため、刺鍼では神経の損傷に注意します。
懸鍾(絶骨)は、八会穴の髄会ですが、下合穴ではありません。胆経に属し、外果尖の上方3寸、腓骨の前方に取ります。
足三里は、胃の下合穴であり、四総穴(肚腹は三里に留む)、胃経の合土穴でもありますが、八会穴ではありません。
下巨虚は、小腸の下合穴ですが、八会穴ではありません。胃経に属し、犢鼻の下方9寸に取ります。
八会穴を確認すると、腑会が中脘、臓会が章門、筋会が陽陵泉、髄会が懸鍾、血会が膈兪、骨会が大杼、脈会が太淵、気会が膻中です。六腑の下合穴は、胃が足三里、大腸が上巨虚、小腸が下巨虚、胆が陽陵泉、膀胱が委中、三焦が委陽です。この二つの表を照らし合わせると、重なるのは陽陵泉のみとわかります。
選択肢の確認
1.陽陵泉
正しい。八会穴の筋会であり、かつ胆の下合穴です。
2.懸鐘
誤り。八会穴の髄会ですが、下合穴ではありません。
3.足三里
誤り。胃の下合穴ですが、八会穴ではありません。
4.下巨虚
誤り。小腸の下合穴ですが、八会穴ではありません。
覚えるポイント
- 陽陵泉=筋会(八会穴)かつ胆の下合穴、胆経の合土穴。腓骨頭の前下方。
- 八会穴=中脘(腑)、章門(臓)、陽陵泉(筋)、懸鍾(髄)、膈兪(血)、大杼(骨)、太淵(脈)、膻中(気)。
- 下合穴=足三里(胃)、上巨虚(大腸)、下巨虚(小腸)、陽陵泉(胆)、委中(膀胱)、委陽(三焦)。
- 腓骨頭の後下方を総腓骨神経が回る。刺鍼で神経の損傷に注意する。