23PM114|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
トリガーポイントの特徴を示す反応はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
トリガーポイントの特徴を問う問題です。
解説
トリガーポイントは、骨格筋の中にできる過敏な圧痛点で、索状硬結(索状に触れる硬いすじ)の中に存在します。
最も重要な特徴が、**その部位を圧迫すると、離れた特定の部位に痛みが放散する(関連痛)**という点です。この関連痛のパターンは、デルマトームや末梢神経の支配領域とは一致せず、筋ごとに一定の分布を示します。「引き金(トリガー)を引くと離れたところに痛みが飛ぶ」という表現がそのまま名称の由来です。したがって関連痛の出現が正答です。ほかに、圧迫による局所単収縮反応(ジャンプサイン、患者が思わず飛び上がる反応)、筋の伸張制限、筋力の低下も特徴とされます。
皮膚の知覚過敏は、内臓の疾患に伴って体表の特定の部位に生じるヘッド帯の所見として知られています。トリガーポイントは筋の中の圧痛点であり、皮膚の知覚過敏を第一の特徴とするものではありません。
皮膚温の上昇も、トリガーポイントを特徴づける所見ではありません。むしろ、筋の緊張と血流の低下により局所の循環が悪くなっていることが多く、皮膚温はさまざまです。
皮膚通電抵抗の上昇も特徴ではありません。良導点や反応点の測定では、むしろ**通電抵抗の低下(良導性の上昇)**が反応点の指標とされます。
トリガーポイントへの治療としては、その部位への刺鍼(局所単収縮反応が得られると効果的とされます)、ストレッチ、圧迫、姿勢と動作の改善が行われます。
選択肢の確認
1.関連痛の出現
正しい。圧迫により離れた部位に一定のパターンで痛みが放散します。
2.皮膚の知覚過敏
誤り。内臓疾患に伴うヘッド帯の所見です。
3.皮膚温の上昇
誤り。トリガーポイントを特徴づける所見ではありません。
4.皮膚通電抵抗の上昇
誤り。反応点では通電抵抗の低下が指標とされます。
覚えるポイント
- トリガーポイント=骨格筋内の索状硬結の中の過敏な圧痛点。
- 最大の特徴=圧迫により一定のパターンで関連痛が放散する。
- あわせて局所単収縮反応(ジャンプサイン)、筋の伸張制限、筋力低下。
- ヘッド帯=内臓疾患に伴う体表の知覚過敏帯(内臓-体性反射)。