23PM115|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
「背中がこわばり、陰の部が緩んで陽の部がひきつる。」八脈交会穴を用いた治療で最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
八脈交会穴の組合せと、奇経の病証を対応させる問題です。
解説
問題文の症状を分解します。
背中がこわばる=背部の正中を走る督脈の病証です。督脈は「陽脈の海」と呼ばれ、背部の陽気を統括します。
陰の部が緩んで陽の部がひきつる=これは陽蹻脈の病証を表す古典的な記述です。蹻脈は下肢の内外を上行して身体の左右のバランスと運動、そして睡眠と覚醒に関わるとされ、陽蹻脈が盛んになると身体の外側(陽の部)がひきつり、内側(陰の部)が緩むとされます。
八脈交会穴の対応は次のとおりです。後渓(小腸経)=督脈、申脈(膀胱経)=陽蹻脈、内関(心包経)=陰維脈、公孫(脾経)=衝脈、外関(三焦経)=陽維脈、足臨泣(胆経)=帯脈、列欠(肺経)=任脈、照海(腎経)=陰蹻脈です。
八脈交会穴は二穴一組で用いるのが原則で、後渓と申脈が対になります。この組は、頭項、肩背、腰、そして内眼角の症状に用いられます。したがって「申脈と後渓」が正答です。
内関と公孫は、心・胸・胃の症状に用いる組合せです。悪心、嘔吐、動悸、胸苦しさに適します。
外関と足臨泣は、耳・側頭部・肩・脇の症状に用いる組合せです。
照海と列欠は、肺・咽喉・胸隔・横隔膜の症状に用いる組合せです。
選択肢の確認
1.内関と公孫
誤り。心・胸・胃の症状に用いる組合せです。
2.外関と足臨泣
誤り。耳・側頭部・肩・脇の症状に用いる組合せです。
3.申脈と後渓
正しい。陽蹻脈と督脈に通じ、頭項と肩背、腰の症状に用います。
4.照海と列欠
誤り。肺・咽喉・胸隔の症状に用いる組合せです。
覚えるポイント
- 八脈交会穴の組合せ=後渓(督脈)と申脈(陽蹻)、内関(陰維)と公孫(衝脈)、外関(陽維)と足臨泣(帯脈)、列欠(任脈)と照海(陰蹻)。
- 後渓と申脈=頭項、肩背、腰、内眼角の症状。
- 督脈=陽脈の海、任脈=陰脈の海、衝脈=十二経の海(血海)。
- 蹻脈=身体の左右のバランスと運動、睡眠と覚醒に関わる。