23PM118|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
鍼施術が有効な睡眠障害で最も適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
睡眠障害の種類と、鍼施術の適応を判断する問題です。
解説
**単純性睡眠障害(単純性不眠)**は、器質的な疾患や特定の睡眠障害の診断基準に当てはまらない、ストレスや生活習慣、自律神経の失調などによる不眠を指します。心身の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整えることが目的となるため、鍼施術の適応として最も適切であり、これが正答です。東洋医学では、心脾両虚、心腎不交、肝火上炎、痰熱擾心などに弁証し、神門、内関、百会、安眠(奇穴)、心兪、脾兪、三陰交、太衝などを用います。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に上気道が閉塞して呼吸が繰り返し止まる疾患です。肥満、扁桃肥大、下顎の後退などが原因で、いびきと日中の強い眠気を伴い、高血圧や心血管疾患の危険を高めます。治療は持続陽圧呼吸療法(CPAP)、口腔内装置、減量、手術であり、鍼施術で解決できる病態ではありません。医療機関での評価が必要です。
レム睡眠行動障害は、レム睡眠中に筋の緊張が保たれてしまい、夢の内容に従って大声を出したり暴れたりする疾患です。パーキンソン病やレビー小体型認知症の前駆症状であることが知られており、神経内科での評価と薬物療法が必要です。
交替勤務性睡眠障害は、夜勤や交替勤務によって体内時計と生活時間がずれることで生じる概日リズム睡眠障害です。根本的な対応は勤務形態と光環境の調整、睡眠衛生の指導であり、鍼施術が第一の手段となるものではありません。
選択肢の確認
1.閉塞性無呼吸症候群
誤り。上気道の閉塞によるもので、CPAPなどの治療が必要です。
2.レム睡眠行動障害
誤り。神経変性疾患の前駆症状であることがあり、医療機関での評価が必要です。
3.交替勤務性睡眠障害
誤り。概日リズムの障害であり、勤務形態と光環境の調整が根本です。
4.単純性睡眠障害
正しい。ストレスや自律神経の失調によるもので、鍼施術の適応となります。
覚えるポイント
- 単純性不眠=ストレスや生活習慣、自律神経の失調による。鍼施術の適応。
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群=いびきと日中の眠気。CPAPが治療の中心。
- レム睡眠行動障害=夢に従って動く。パーキンソン病などの前駆症状。
- 不眠の弁証=心脾両虚、心腎不交、肝火上炎、痰熱擾心。神門、内関、百会、安眠。