23PM123第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

「35歳の女性。左側の第1指から第3指の指腹にしびれを感じる。患者の両手背を合わせ手関節の掌屈を強制させると、数秒後に手指のしびれが増強した。」障害部位と経脈流注を考慮して行う治療穴で適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

手根管症候群を推定し、経脈の流注を考慮した治療穴を選ぶ問題です。

35歳女性、第1指から第3指の指腹のしびれ両手背を合わせて手関節を掌屈させると数秒でしびれが増強という所見に注目します。

解説

両手背を合わせて手関節を最大屈曲位に保つ検査はファレンテストで、正中神経領域のしびれが誘発されれば陽性となり、手根管症候群を示します。母指から環指橈側(第1指から第3指と第4指の橈側半分)のしびれという分布も、正中神経の支配領域に一致します。

したがって罹患神経は正中神経です。正中神経は前腕の前面中央を下行し、手関節の手根管を通って手掌へ入ります。

この走行に最も近い経脈が手の厥陰心包経です。心包経は、上肢前面の中央を下行し、手関節の中央(大陵)を通って中指端(中衝)に至ります。したがって、正中神経の障害には心包経の経穴を用いるのが、経脈の流注を考慮した選択となります。

郄門は心包経の郄穴で、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方5寸に取ります。心包経に属し、正中神経の走行上にあるため、これが正答です。あわせて大陵(原穴、手根管の部位)、内関(絡穴)、間使も用いられます。

通里は手の少陰心経の絡穴で、前腕前内側(尺側)にあり、尺骨神経に近い部位です。

会宗は手の少陽三焦経の郄穴で、前腕後面にあり、橈骨神経の領域です。

温溜は手の陽明大腸経の郄穴で、前腕後外側にあり、こちらも橈骨神経の領域です。

選択肢の確認

1.通里
誤り。心経の絡穴で、前腕尺側にあり尺骨神経に近い部位です。

2.郄門
正しい。心包経の郄穴で、正中神経の走行上にあります。

3.会宗
誤り。三焦経の郄穴で、前腕後面にあります。

4.温溜
誤り。大腸経の郄穴で、前腕後外側にあります。

覚えるポイント

  • ファレンテスト陽性=手根管症候群(正中神経)。母指から環指橈側のしびれ、夜間に強い。
  • 正中神経=心包経の走行に近い。郄門、間使、内関、大陵が対応。
  • 尺骨神経=心経・小腸経(通里、神門、小海)。橈骨神経=大腸経・三焦経(手三里、外関)。
  • 手根管症候群=中年女性に多い。猿手、母指の対立障害。妊娠、透析、関節リウマチが背景。
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