23PM128|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
消穀善飢を伴う消渇病の食事療法について、最も摂取を控えなければならない味はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**消渇病(しょうかつびょう)**の食事療法を問う問題です。
解説
消渇は、多飲、多食、多尿、やせを主症状とする病証で、現代医学の糖尿病におおむね対応します。「消」はやせて消耗すること、「渇」は口渇を意味します。
消穀善飢は、食べてもすぐに空腹になる状態で、胃に熱がこもっている(胃熱)ことを示します。消渇の中でも、口渇と多飲が中心のものを上消(肺)、多食と消穀善飢が中心のものを中消(胃)、多尿とやせが中心のものを下消(腎)と分けて考えます。
治療と養生では、熱を生じ湿を助ける食べ物を控えることが基本となります。五味のうち、甘味は脾胃に入り、過剰に摂ると湿を生じて中焦に停滞し、熱化して胃熱を助長します。また現代医学的にも、糖質の過剰摂取は血糖の上昇を直接もたらします。したがって最も控えるべき味は甘味であり、これが正答です。あわせて、脂っこいもの、辛いもの、酒も控えるよう指導します。
酸味は肝に入り、収斂と固渋の作用をもちます。多飲多尿に対して津液を留める方向に働く面もあり、第一に制限すべき味ではありません。
苦味は心に入り、熱を瀉して乾かす作用をもちます。胃熱に対してはむしろ有用に働く面があり、制限すべき味ではありません。
辛味は肺に入り、発散させる作用をもちます。過剰は津液を消耗させるため控えめが望ましいものの、甘味ほど直接的に問題となる味ではありません。
選択肢の確認
1.酸味
誤り。肝に入り、収斂と固渋の作用をもちます。
2.苦味
誤り。心に入り、熱を瀉して乾かす作用をもちます。
3.甘味
正しい。脾胃に入り、過剰は湿と熱を生じて消渇を悪化させます。
4.辛味
誤り。肺に入り、発散の作用をもちます。
覚えるポイント
- 消渇=多飲、多食、多尿、やせ。上消(肺)、中消(胃、消穀善飢)、下消(腎)。
- 五味の配当=酸(肝)、苦(心)、甘(脾)、辛(肺)、鹹(腎)。
- 甘味の過剰=湿を生じ、脾胃に停滞して熱化する。消渇では最も控える。
- あわせて脂っこいもの、辛いもの、飲酒を控え、適度な運動を勧める。