23PM129|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
「51歳の女性。主訴は股関節の痛み。痛みのため台所の立ち仕事が長く続けられない。近医にて変形性股関節症と診断された。」パトリックテストの操作として適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
パトリックテストの具体的な操作を問う問題です。
解説
**パトリックテスト(フェイバーテスト)**は、股関節と仙腸関節の障害を評価する検査です。
操作は次のとおりです。仰臥位で、患側の足を反対側の膝の上に乗せ、股関節を屈曲・外転・外旋させて「4の字」の形をつくります。次に、反対側の腸骨を固定しながら、患側の膝の内側を下方へ押し下げます。このとき股関節部や鼠径部に痛みが誘発されれば陽性で、股関節の障害(変形性股関節症など)を示します。殿部や仙腸関節部に痛みが出る場合は仙腸関節の障害を示唆します。したがって選択肢3が正答です。「フェイバー(FABER)」は、屈曲(Flexion)、外転(ABduction)、外旋(External Rotation)の頭文字です。
股関節を90度屈曲位に保ったまま膝だけを伸展させるのは、坐骨神経の伸張をみる検査(ラセーグテストの変法)です。腰椎椎間板ヘルニアの評価に用いられます。
膝を胸に近づけるように股関節と膝を深く曲げるのは、股関節の屈曲可動域をみる操作であり、また反対側の大腿の浮き上がりをみればトーマステスト(股関節の屈曲拘縮)になります。パトリックテストの操作ではありません。
足を反対側の膝の外側にもっていき膝の外側を健側方向に押すのは、股関節を内転・内旋させる操作で、ボンネットテスト(梨状筋症候群、坐骨神経の刺激)にあたります。パトリックテストとは方向が逆です。
選択肢の確認
1.右の股関節を90度屈曲位に保ったまま膝だけを伸展させる。
誤り。坐骨神経の伸張をみる検査です。
2.右膝を胸に近づけるように股関節と膝を深く曲げる。
誤り。股関節の屈曲可動域やトーマステストの操作です。
3.右足を左膝の上に乗せ股関節を開排させた後、右膝の内側を下方に押す。
正しい。パトリックテストの操作です。
4.右足を左膝の外側にもっていき右膝の外側を健側方向に押す。
誤り。股関節を内転・内旋させるボンネットテストの操作です。
覚えるポイント
- パトリックテスト=4の字に組み、屈曲・外転・外旋させて膝の内側を押し下げる。**股関節(仙腸関節)**の障害。
- ボンネットテスト=股関節を屈曲・内転・内旋。梨状筋症候群(坐骨神経)。
- トーマステスト=反対側の大腿が浮き上がれば股関節の屈曲拘縮。
- トレンデレンブルグ徴候=片脚立ちで遊脚側の骨盤が下がる。中殿筋の筋力低下。