23PM132|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
湿熱式ホットパックの用法について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
ホットパックの用法を問う問題です。
解説
湿熱式ホットパック(ハイドロコレーターパック)は、シリカゲルなどを詰めた袋をおよそ80度の温水槽で加温し、タオルで包んで患部に当てる表在性の温熱療法です。したがって「80度のお湯で加温したものを用いる」が正しく、正答です。湿った熱が伝わるため、乾熱より温感が深く心地よく伝わります。
患部との間に2、3枚のバスタオルを挟むという記述は適切ではありません。実際には、熱傷を防ぐために6枚から8枚程度のタオル(専用のカバーとタオル)を重ねて用いるのが標準です。枚数が少なすぎると熱傷の危険があり、多すぎると温熱が十分に伝わりません。
全体をビニールで包みタオルにのせるという記述も適切ではありません。ビニールで包むと、湿熱式の利点である蒸気(湿った熱)が患部へ伝わらなくなってしまいます。また、パックはタオルに乗せるのではなく、患部の上にタオルを介して置きます。
治療時間は5分を目安とするという記述も適切ではありません。ホットパックの標準的な施行時間は15分から20分程度です。5分では十分な温熱効果が得られません。
実施にあたっては、熱傷の予防が最も重要です。施行前に皮膚の状態と知覚を確認し、知覚障害、循環障害、意識障害のある人には慎重に、あるいは行いません。施行中は皮膚の色を確認し、施行後にも発赤や水疱がないか観察します。急性の炎症、出血、悪性腫瘍のある部位も禁忌です。
選択肢の確認
1.80℃のお湯で加温したものを用いる。
正しい。湿熱式ホットパックの標準的な加温温度です。
2.患部との間に2、3枚のバスタオルを挟む。
誤り。熱傷を防ぐため6枚から8枚程度を用います。
3.全体をビニールで包みタオルにのせる。
誤り。ビニールで包むと湿熱が伝わりません。
4.治療時間は5分を目安とする。
誤り。15分から20分程度が標準です。
覚えるポイント
- 湿熱式ホットパック=およそ80度で加温、タオルを6から8枚介して、15から20分。
- 表在性の温熱療法。ほかにパラフィン浴、赤外線。
- 深達性=極超短波(マイクロ波)、超短波、超音波。
- 禁忌=急性炎症、出血、悪性腫瘍、知覚障害、循環障害、意識障害。熱傷の予防が最重要。