23PM133|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
「38歳の女性。転職をきっかけに月経痛が増悪した。仕事が忙しくなるとイライラして症状もひどくなる。鍼灸院で肝気鬱結と言われた。」最も現れやすい所見はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肝気鬱結でみられる所見を問う問題です。
解説
**梅核気(ばいかくき)**は、実際には何もないのに、梅の種が喉につかえているように感じる症状です。吐き出すことも飲み込むこともできないと表現され、緊張やストレスで強まり、気分が晴れると軽くなるのが特徴です。肝気鬱結によって気が咽喉に滞ったものとして理解され、この病証を示す代表的な症状です。したがってこれが正答です。
肝気鬱結ではほかに、抑うつ、いらいらして怒りやすい、太息(ため息)、胸脇苦満、乳房の張り、月経前の症状の悪化と月経痛、そして弦脈がみられます。この症例では、転職という環境の変化をきっかけに月経痛が悪化し、仕事が忙しくなるとイライラして症状もひどくなるという経過が、まさに肝気鬱結の特徴を示しています。
心下痞硬は、みぞおちにつかえた感じと抵抗を認める腹証で、心・心包の病証でよくみられます。肝気鬱結を示す腹証は胸脇苦満です。
**視力減退(目のかすみ)**は、肝血虚を示す症状です。肝は目に開竅し、肝血が目を養うため、血が不足すると目のかすみ、乾燥、夜盲が生じます。肝気鬱結は気の滞りであり、血の不足とは病態が異なります。
緩脈は、ゆるやかで穏やかな脈で、正常な脈の一つとされるほか、湿邪や脾虚を示すことがあります。肝気鬱結でみられるのは弦脈(ぴんと張った弓の弦のような脈)です。
選択肢の確認
1.心下痞硬
誤り。心・心包の病証でみられる腹証です。
2.視力減退
誤り。肝血虚を示す症状です。
3.梅核気
正しい。肝気鬱結によって気が咽喉に滞った症状です。
4.緩脈
誤り。肝気鬱結では弦脈がみられます。
覚えるポイント
- 肝気鬱結=抑うつ、いらいら、太息、胸脇苦満、梅核気、月経不順と月経痛、弦脈。
- 梅核気=喉のつかえ感。情志の変動で増減する。
- 胸脇苦満=肝胆、心下痞硬=心・心包、小腹急結=瘀血、臍下不仁=腎虚。
- 治療=疏肝理気(太衝、期門、膻中、内関、陽陵泉、合谷、三陰交)。