23PM146第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

有害事象と予防・処置の組合せで正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

有害事象と、その予防または処置を対応させる問題です。

解説

**鍼の抜き忘れ(遺鍼)**は、施術後に鍼を体内に残したまま患者を帰してしまう事故です。予防として最も確実なのは、用いた鍼管の数と抜鍼した鍼の数を照合することです。あわせて、刺鍼した部位を記録する、施術後に全身を目視と触診で確認する、といった手順を定めておきます。したがってこの組合せが正しく、正答です。特に置鍼中に別の作業を挟んだ場合や、髪の中、衣服に隠れる部位では見落としやすいため注意します。

刺鍼後の違和感に対しては、後揉法を行うのが基本です。抜鍼後に施術部を軽く揉むことで、残った鍼響や違和感をやわらげ、あわせて出血を防ぎます。副刺激術は、抜鍼困難(渋鍼)への対応や刺激の追加に用いる手技であり、刺鍼後の違和感への処置ではありません。

**抜鍼困難(渋鍼)**に対しては、副刺激術(近くにもう一本刺鍼して筋の攣縮をゆるめる)、しばらく待つ、周囲を軽く揉む、患者の緊張をほぐすといった対応をとります。無理に引き抜くと折鍼の危険があるため行いません。「返し鍼」という語は、この場面の標準的な対応として挙げられるものではありません。

気胸に対しては、予防が最も重要であり、胸背部と鎖骨周囲では斜刺または横刺とし、深刺を避けることが基本です。丹念な揉捏は気胸の予防にも処置にもなりません。気胸が疑われる場合(刺鍼後の胸痛、呼吸困難、空咳)は、直ちに施術を中止し、安静を保って医療機関の受診を勧め、症状が強ければ救急要請を行います。

選択肢の確認

1.刺鍼後の違和感-副刺激術
誤り。違和感には後揉法を行います。

2.抜鍼困難-返し鍼
誤り。抜鍼困難には副刺激術などで対応します。

3.気胸-丹念な揉捏
誤り。予防は深刺を避けることであり、揉捏は無関係です。

4.鍼の抜き忘れ-鍼管数と抜鍼数の照合
正しい。数の照合が最も確実な予防策です。

覚えるポイント

  • **遺鍼(抜き忘れ)**の予防=鍼管と抜鍼の数の照合、刺鍼部位の記録、施術後の全身確認。
  • 抜鍼困難(渋鍼)副刺激術、待つ、周囲を揉む。無理に引き抜かない
  • 刺鍼後の違和感後揉法気胸=予防は斜刺・横刺と深刺の回避。
  • 折鍼=患者を動かさず、露出部を鑷子で抜去。困難なら医療機関へ紹介。
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