23PM147|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
鍼施術における感染症対策として最も有効なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
鍼施術における感染対策として最も有効なものを問う問題です。
解説
クリーン・ニードル・テクニック(清潔鍼技術)は、鍼施術における感染を防ぐための一連の手順を体系化したものです。具体的には、手指衛生の徹底、単回使用の滅菌済み鍼の使用、鍼体に直接触れないこと(鍼管の利用)、施術部位の消毒、清潔野の確保、使用済み鍼の適切な廃棄を含みます。個々の手段の一つではなく、施術全体を通じた総合的な手順であるため、感染対策として最も有効であり、これが正答です。
**エアータオル(温風式の手指乾燥機)**は、手を洗った後に乾かす装置です。乾燥そのものは手指衛生の一部として意味がありますが、これ単独で感染対策の中心となるものではありません。また、周囲へ飛沫を拡散させる可能性が指摘されることもあり、ペーパータオルが推奨される場面もあります。
ベースン法は、洗面器などに消毒薬を張って複数人が手を浸す方法です。消毒薬が汚染されてかえって細菌の温床となる危険があるため、現在は推奨されません。流水と石鹸によるスクラビング法か、擦式アルコール製剤によるラビング法を用います。
逆性石けん(塩化ベンザルコニウムなど)を用いた手洗いは、一般細菌には有効ですが、結核菌、芽胞、一部のウイルス(B型肝炎ウイルスなど)には無効です。また、普通石鹸と併用すると効果が打ち消されます。手指消毒としては、擦式アルコール製剤を用いるラビング法のほうが有効性が高いとされます。
施術における感染対策の基本は、標準予防策(すべての血液、体液、分泌物、排泄物、粘膜、損傷した皮膚を感染源とみなす)の考え方に立つことです。
選択肢の確認
1.エアータオル
誤り。手を乾かす装置であり、感染対策の中心ではありません。
2.クリーン・ニードル・テクニック
正しい。施術全体を通じた総合的な清潔手順です。
3.ベースン法
誤り。消毒薬が汚染される危険があり、推奨されません。
4.逆性石けんを用いた手洗い
誤り。結核菌、芽胞、一部のウイルスには無効です。
覚えるポイント
- クリーン・ニードル・テクニック=手指衛生、単回使用の滅菌鍼、鍼体に触れない、施術部位の消毒、適切な廃棄。
- 手指衛生=流水と石鹸のスクラビング法、擦式アルコール製剤のラビング法。
- ベースン法は推奨されない(消毒薬の汚染)。
- 標準予防策=すべての血液と体液を感染源とみなす。使用済み鍼は感染性廃棄物。