23PM148|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
刺鍼した際の重だるいひびき感覚を伝える主な神経線維はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
**得気(ひびき)**を伝える神経線維を問う問題です。
解説
刺鍼によって生じる重だるい、はりつめた、しびれるような感覚を得気(ひびき)といいます。これは、深部の筋や結合組織にあるポリモーダル受容器(自由神経終末)が興奮することで生じるとされます。
この感覚を伝える主な神経線維は、無髄で最も細いC線維、すなわちIV群線維です。したがってこれが正答です。伝導速度が毎秒1メートル前後と遅く、局在がはっきりしない、鈍く持続する感覚を伝えるという性質が、得気の特徴とよく一致します。あわせて、細い有髄の**Aδ線維(III群)**も関与すると考えられています。
なお、筋からの感覚を伝える線維は、ローマ数字の群番号で分類されます。
I群線維は最も太い有髄線維で、**Ia(筋紡錘)とIb(腱紡錘、ゴルジ腱器官)**に分けられます。伸張反射や自原抑制に関わります。皮膚神経ではAα線維に相当します。
II群線維は、筋紡錘の二次終末と、皮膚の触圧覚を伝えます。皮膚神経ではAβ線維に相当します。管散術のような軽い叩打刺激はこの線維が伝えます。
III群線維は細い有髄線維で、**鋭く速い痛み(一次痛)**と冷覚、圧刺激を伝えます。Aδ線維に相当します。
IV群線維は無髄線維で、鈍く持続する痛み(二次痛)、温覚、そして得気を伝えます。C線維に相当します。
選択肢の確認
1.Ⅰ群
誤り。筋紡錘と腱紡錘からの情報を伝えます。
2.Ⅱ群
誤り。触圧覚と筋紡錘の二次終末の情報を伝えます。
3.Ⅲ群
誤り。鋭く速い痛みと冷覚を伝えます。
4.Ⅳ群
正しい。ポリモーダル受容器の興奮と得気を伝える無髄線維です。
覚えるポイント
- **得気(ひびき)=IV群(C線維)**が主体。ポリモーダル受容器の興奮による。
- 筋の求心性線維=I群(Ia筋紡錘、Ib腱紡錘)、II群(触圧覚)、III群(速い痛み)、IV群(遅い痛み、温覚)。
- 皮膚神経の分類=Aα(I群)、Aβ(II群)、Aδ(III群)、C(IV群)。
- ポリモーダル受容器=機械・熱・化学の複数刺激に反応する自由神経終末。