23PM156第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

施灸により蛋白質の変性が起き始める温度はどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

熱による組織の変化が始まる温度を問う問題です。

解説

生体の蛋白質は、一定の温度を超えると立体構造が壊れて働きを失います。これが**蛋白質の変性(熱変性)**です。

皮膚組織では、およそ45度を超えると蛋白質の変性が始まるとされ、この温度が熱による組織傷害が生じ始める境目となります。したがって45度が正答です。同時に、この温度域は**痛覚を生じる閾値(熱痛覚閾値)**ともおおむね一致し、「熱い」から「痛い」へ変わる感覚とも対応します。施灸では、この温度を超える熱が皮膚に加わることで熱傷が生じ、それに続く炎症反応と修復の過程が、灸の生体反応の基礎となります。

温度が高くなるほど変性は速く進み、60度では短時間で明らかな蛋白質の凝固が起こり、75度以上では組織の炭化に近づきます。100度は水の沸点であり、この温度では組織の水分が急速に蒸発して重い熱傷となります。

施灸における温熱の管理では、艾炷の大きさ、硬さ、壮数、艾の質を調節して、加わる熱量をコントロールします。良質艾を軟らかく小さくひねれば、燃焼温度が低く穏やかな刺激となり、粗製艾を固く大きくひねれば、高温で強い刺激となります。

なお、熱傷の深達度は、**I 度(表皮、発赤のみ)、浅達性 II 度(真皮浅層、水疱、強い痛み)、深達性 II 度(真皮深層、水疱、痛みは軽い、瘢痕を残す)、III 度(皮下組織、白色や炭化、無痛)**に分けられます。

選択肢の確認

1.45℃
正しい。この温度を超えると蛋白質の変性が始まります。

2.60℃
誤り。より速く明らかな凝固が起こる温度です。

3.75℃
誤り。組織の炭化に近づく温度です。

4.100℃
誤り。水の沸点であり、重い熱傷となる温度です。

覚えるポイント

  • 蛋白質の熱変性はおよそ45度から始まる。熱痛覚の閾値ともおおむね一致する。
  • 温度が高いほど変性が速く進み、組織傷害が深くなる。
  • 刺激量の調節=艾炷の大きさ、硬さ、壮数、艾の質
  • 熱傷の深達度=I 度(発赤)、浅達性 II 度(水疱、強い痛み)、深達性 II 度(瘢痕を残す)、III 度(無痛)
23PM15523PM157
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