23PM158第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

「45歳の女性。両下腿に冷えを訴えて来院。愁訴を改善する目的で、両側の三陰交に半米粒大の透熱灸5壮の施術を行った。」目的とした治療的作用はどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

灸の治療的作用の分類を問う問題です。

解説

灸の作用は、次のように分類して説明されます。

調整作用は、生体の機能を整える作用で、機能が亢進していれば抑え(鎮静作用)、低下していれば高める(興奮作用)ものです。

誘導作用は、血流の分布を変える作用です。患部そのものに施術して血流を集める患部誘導法と、患部から離れた部位に施術してそちらへ血流を引く健部誘導法があります。この症例では、両下腿の冷えという血流の不足に対して、その部位にある三陰交へ施灸することで、局所の血流を増やして冷えを改善することを目的としています。すなわち患部誘導法にあたり、誘導作用が正答です。

防衛作用は、白血球を増やし免疫の働きを高めて、生体の抵抗力を増す作用です。灸の代表的な作用の一つですが、この症例で第一に目的としたものではありません。

矯正作用は、脊柱や骨格の歪み、姿勢の異常を整える作用として説明されるもので、この症例の目的ではありません。

鎮静作用は、機能が亢進している状態を鎮める作用です。痛みや痙攣、興奮を抑える場合が該当します。この症例は冷え、すなわち機能の低下であり、鎮静ではなく血流を増やすことが目的です。

灸の作用としてはほかに、転調作用(体質を改善する)、増血作用(赤血球と血色素を増やす)、止血作用(血小板を増やす)、反射作用が挙げられます。

選択肢の確認

1.防衛作用
誤り。白血球を増やして抵抗力を高める作用です。

2.矯正作用
誤り。骨格の歪みや姿勢を整える作用です。

3.鎮静作用
誤り。機能の亢進を鎮める作用です。

4.誘導作用
正しい。局所の血流を増やして冷えを改善する目的にあたります。

覚えるポイント

  • 誘導作用=血流の分布を変える。患部誘導法(患部に施術)と健部誘導法(離れた部位に施術)。
  • 灸の作用=調整(鎮静・興奮)、誘導、防衛、転調、増血、止血、反射
  • 防衛作用=白血球の増多。増血作用=反復施灸による赤血球と血色素の増加。
  • 冷えに対しては、局所への施灸で血流を増やす(患部誘導法)。
23PM15723PM159
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)