23PM159第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

「45歳の女性。両下腿に冷えを訴えて来院。愁訴を改善する目的で、両側の三陰交に半米粒大の透熱灸5壮の施術を行った。」施灸部に生じた膨隆に関与するのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

**施灸部に生じる膨隆(膨疹)**の機序を問う問題です。

解説

施灸により皮膚の侵害受容線維(C線維)が興奮すると、軸索反射が起こります。神経終末から放出される神経ペプチドのうち、サブスタンスPは、肥満細胞の脱顆粒を促してヒスタミンを放出させるとともに、それ自体が血管透過性を亢進させます。

その結果、血漿成分が血管外へ漏出して組織に貯留し、施灸部が盛り上がる**膨隆(膨疹)**が生じます。したがってサブスタンスPが正答です。

これは、皮膚に強い刺激を加えたときにみられる三重反応の第三段階にあたります。三重反応は、発赤(局所の細動脈の拡張)、フレア(紅暈)(軸索反射による周囲の血管拡張、CGRPが関与)、膨疹(血管透過性の亢進による血漿の漏出、ヒスタミンとサブスタンスPが関与)の三段階からなります。

エンケファリンは、内因性オピオイドの一つで、脊髄後角に多く含まれ、痛みの伝達を抑えます。鎮痛に関わる物質であり、局所の膨隆をつくる物質ではありません。

伸展受容器は、伸ばされることに反応する受容器で、肺の伸展受容器(ヘーリング・ブロイエル反射)、膀胱や消化管の伸展受容器、筋紡錘などがあります。皮膚の膨隆とは関係しません。

高閾値機械受容器は、組織を損傷しうる強い機械的刺激に反応する侵害受容器です。刺激を受容する側であり、膨隆をつくる物質ではありません。

選択肢の確認

1.エンケファリン
誤り。内因性オピオイドであり、鎮痛に関わります。

2.伸展受容器
誤り。伸展に反応する受容器で、皮膚の膨隆とは関係しません。

3.サブスタンスP
正しい。肥満細胞の脱顆粒と血管透過性の亢進により膨隆をつくります。

4.高閾値機械受容器
誤り。強い機械的刺激に反応する侵害受容器です。

覚えるポイント

  • 三重反応発赤(細動脈の拡張)→フレア(軸索反射、CGRP)→膨疹(透過性亢進、ヒスタミンとサブスタンスP)。
  • サブスタンスP=軸索反射により放出、肥満細胞の脱顆粒と血管透過性の亢進。
  • CGRP=強力な血管拡張。フレアの形成。
  • これらによる炎症を神経原性炎症という。
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