23PM160第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

透熱灸により好中球の遊走性を最も高めるのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

**好中球の遊走を促す物質(走化性因子)**を問う問題です。

解説

透熱灸によって組織が傷害されると、局所に炎症が起こり、まず好中球が血管外へ遊出して集まります。この、白血球を炎症の場へ呼び寄せる働きを**走化性(ケモタキシス)**といい、それを担う物質を走化性因子といいます。

ロイコトリエンB4は、アラキドン酸からリポキシゲナーゼ経路を経て産生される物質で、好中球に対する走化性が極めて強いことで知られています。好中球を炎症の場へ呼び寄せ、さらに活性化させる働きをもちます。したがってこれが正答です。ほかの走化性因子としては、補体成分のC5a、インターロイキン8、細菌由来のペプチドがあります。

ブラジキニンは、キニン系によって産生される代表的な発痛物質です。血管の拡張と透過性の亢進にも関わりますが、好中球の遊走を促す主要な因子としては挙げられません。

プロスタグランジンE2は、アラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ経路を経て産生される物質で、発痛増強物質として侵害受容器の感受性を高め、また血管拡張と発熱に関わります。非ステロイド性抗炎症薬はこの産生を抑えることで鎮痛と解熱をもたらします。走化性因子ではありません。

ヒスタミンは、肥満細胞の脱顆粒により放出され、血管の拡張と透過性の亢進、かゆみをもたらします。炎症の初期に働く重要な化学伝達物質ですが、好中球の遊走を促す主役ではありません。

炎症の場に集まる細胞の順序は、**好中球(急性期)→マクロファージ→リンパ球と線維芽細胞(慢性期と修復期)**となります。

選択肢の確認

1.ロイコトリエンB4
正しい。好中球に対する走化性が極めて強い物質です。

2.ブラジキニン
誤り。代表的な発痛物質です。

3.プロスタグランジンE2
誤り。発痛増強物質であり、血管拡張と発熱に関わります。

4.ヒスタミン
誤り。血管拡張と透過性亢進、かゆみをもたらします。

覚えるポイント

  • 走化性因子ロイコトリエンB4、補体のC5a、インターロイキン8。好中球を呼び寄せる。
  • 発痛物質=ブラジキニン発痛増強物質=プロスタグランジン、ヒスタミン、セロトニン
  • ヒスタミン=肥満細胞から放出、血管拡張と透過性亢進、かゆみ。
  • 炎症細胞の順序=好中球→マクロファージ→リンパ球・線維芽細胞
23PM15922AM1
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