23PM83|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
脳卒中の左大脳半球損傷でよくみられる障害はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
大脳半球の左右差を理解する問題です。
解説
左大脳半球は、ほとんどの人(右利きの9割以上、左利きでも多く)で言語優位半球です。運動性言語野(ブローカ野、前頭葉)と感覚性言語野(ウェルニッケ野、側頭葉)がここにあります。
したがって、左大脳半球が損傷されると失語症が生じます。これが正答です。ブローカ野の障害では、理解は保たれるが発話が困難となる運動性失語、ウェルニッケ野の障害では、流暢に話すが意味をなさず理解が著しく障害される感覚性失語が生じます。あわせて、失行や失書、失読を伴うこともあります。
球麻痺は、延髄の脳神経核が障害されることで生じる嚥下障害と構音障害です。一側の大脳半球の損傷では通常生じません(両側の錐体路が障害されると偽性球麻痺となります)。
左片麻痺は誤りです。錐体路は延髄で交叉するため、左大脳半球の損傷では右片麻痺が生じます。左片麻痺を生じるのは右大脳半球の損傷です。
左半側空間無視も誤りです。半側空間無視は、主に**右大脳半球(特に右頭頂葉)**の損傷によって生じ、左側の空間を認識できなくなります。左半球の損傷では通常生じません。
したがって、左半球損傷=右片麻痺と失語症、右半球損傷=左片麻痺と左半側空間無視という対比が重要です。
選択肢の確認
1.球麻痺
誤り。延髄の脳神経核の障害によります。
2.失語症
正しい。左半球は言語優位半球であることが多いためです。
3.左片麻痺
誤り。左半球の損傷では右片麻痺となります。
4.左半側空間無視
誤り。主に右半球の損傷で生じます。
覚えるポイント
- 左半球(言語優位)の損傷=右片麻痺+失語症。
- 右半球の損傷=左片麻痺+左半側空間無視、地誌的障害、病態失認。
- ブローカ野(前頭葉)=運動性失語、ウェルニッケ野(側頭葉)=感覚性失語。
- 錐体路は延髄の錐体で交叉するため、麻痺は反対側に生じる。