23PM84第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)

第6頸髄節残存の頸髄損傷患者が行えるADLはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

頸髄損傷の残存レベルと可能な動作を対応させる問題です。

解説

第6頸髄節(C6)残存では、三角筋、上腕二頭筋に加えて、長・短橈側手根伸筋が機能します。すなわち手関節の背屈が可能になります。一方、上腕三頭筋(C7)と手指の屈筋(C8)は機能しません。

手関節を背屈させると、屈筋腱が引っ張られて手指が受動的に屈曲するテノデーシス(腱固定)効果が生じます。これを利用して物をつまむことができ、さらに**機能的把持装具(短対立装具など)**を用いることで、より確実なつまみ動作が可能になります。したがってこれが正答です。C6残存では、この機能を活かして食事、整容、更衣の一部が自立可能となります。

プッシュアップを用いた座位移動は、**上腕三頭筋(C7)**が必要です。肘を伸ばして体を持ち上げる動作であるため、C6残存では困難です。プッシュアップは褥瘡予防の除圧としても重要な動作で、C7以下の残存で可能になります。

両松葉杖使用での大振り歩行は、上肢で体重を支えて両下肢を振り出す歩行で、上腕三頭筋を含む上肢の十分な筋力と体幹の安定が必要です。頸髄損傷では実用的ではなく、胸腰髄以下の対麻痺で長下肢装具とともに行われます。

スプリングバランサーを用いた食事動作は、上肢の重さを機械的に支える装置で、C5残存など上肢の筋力がより低い水準の人に用いられます。C6残存では、より自立度の高い方法が選択されます。

選択肢の確認

1.プッシュアップを用いた座位移動
誤り。上腕三頭筋(C7)が必要です。

2.両松葉杖使用での大振り歩行
誤り。上肢の十分な筋力が必要で、頸髄損傷では実用的ではありません。

3.機能的把持装具を用いたつまみ動作
正しい。手関節背屈(C6)とテノデーシス効果を利用します。

4.スプリングバランサーを用いた食事動作
誤り。C5残存など、より低い水準で用いられます。

覚えるポイント

  • C5=肩と肘屈曲。スプリングバランサー、電動車椅子。
  • C6手関節背屈テノデーシス効果と機能的把持装具でつまみ動作。自動車運転も可能。
  • C7=肘伸展(上腕三頭筋)。プッシュアップが可能、移乗と車椅子の自立。
  • C8=手指の屈曲。褥瘡予防の除圧は脊髄損傷の管理で最重要の一つ。
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