23PM85|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
小児疾患と障害の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
小児疾患と生じる麻痺の型を対応させる問題です。
解説
二分脊椎は、胎生期に脊椎の後方の癒合が不完全となる先天異常で、腰仙部に好発します。脊髄と神経が障害されるため、その高さより下の両下肢の麻痺、すなわち対麻痺が生じます。したがってこの組合せが正しく、正答です。あわせて、下肢の変形(内反足)、膀胱直腸障害、そして水頭症やキアリ奇形の合併がみられます。予防としては、妊娠前からの葉酸の摂取が重要とされています。
ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスが脊髄の前角細胞を侵す疾患で、弛緩性麻痺をきたします。麻痺は非対称性で、下肢に多くみられます。感覚障害は伴いません。球麻痺は延髄の脳神経核が障害された場合に生じるもので、ポリオの典型的な障害として第一に挙げられるものではありません。なお、日本では予防接種により根絶されています。
進行性筋ジストロフィーは、筋線維そのものが変性していく疾患で、近位筋を中心とした筋力低下が進行します。「両麻痺」は脳性麻痺の分類で用いられる用語(両下肢の麻痺が上肢より強いもの)であり、筋ジストロフィーの障害の表現としては適切ではありません。
**ダウン症(21トリソミー)**は、特徴的な顔貌、筋緊張の低下、知的障害、心奇形(心内膜床欠損など)、環軸椎不安定性を特徴とします。片麻痺を生じる疾患ではありません。
選択肢の確認
1.ポリオ-球麻痺
誤り。前角細胞の障害による非対称性の弛緩性麻痺が特徴です。
2.進行性筋ジストロフィー症-両麻痺
誤り。近位筋を中心とした筋力低下が進行します。
3.二分脊椎-対麻痺
正しい。腰仙部の脊髄障害により両下肢の麻痺を生じます。
4.ダウン症-片麻痺
誤り。筋緊張の低下と知的障害、心奇形が特徴です。
覚えるポイント
- 二分脊椎=腰仙部に好発、対麻痺、膀胱直腸障害、水頭症の合併。予防に葉酸。
- ポリオ=前角細胞の障害、非対称性の弛緩性麻痺、感覚障害なし。
- 脳性麻痺の分類=痙直型(片麻痺、両麻痺、四肢麻痺)、アテトーゼ型、失調型。
- ダウン症=21トリソミー、筋緊張低下、知的障害、心奇形、環軸椎不安定性。