23PM97|第23回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第23回午後(科目未分類)
上肢がひきつり、手掌のほてりがある。胸苦しく、精神的に不安定である。経脈病証はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
経脈病証から該当する経脈を判断する問題です。
解説
問題文の症状を分解します。
上肢がひきつる=心包経は上肢の前面中央を下行するため、この部の症状に関わります。心包経の病証には「臂肘攣急(ひじがひきつる)」が挙げられます。
手掌のほてり=心包経の病証として「掌中熱」が明記されています。心包経は中指端(中衝)に終わり、労宮は手掌の中央にあります。
胸苦しい=心包経の病証として「胸脇支満」「心中憺憺大動(胸がどきどきする)」が挙げられます。心包は心を包んで守る臓であり、胸部の症状に関わります。
精神的に不安定=心包は心の代わりに邪を受けるとされ、心が蔵する神に関わるため、精神症状を生じます。心包経の病証には「喜笑休まず(笑いが止まらない)」という記述もあります。
以上のすべてが手の厥陰心包経の病証に合致するため、これが正答です。
肺経の病証は、咳、喘、胸の張り、鎖骨上窩の痛み、上肢前外側の痛みと冷えです。手掌のほてりというより、上肢の外側(橈側)の症状が中心です。
心経の病証は、心痛、口渇、目の黄ばみ、上肢前内側(尺側)の痛みと冷え、手掌のほてりです。手掌熱は共通しますが、上肢の走行が内側(尺側)である点と、この症例の胸苦しさと精神不安を心包経の病証としてまとめる点で区別されます。
三焦経の病証は、難聴、耳鳴り、咽喉の腫れ、上肢後面の痛み、汗が出るといったものです。
選択肢の確認
1.肺経
誤り。咳や喘、上肢前外側の症状が中心です。
2.心経
誤り。上肢の前内側(尺側)を走行し、心痛が中心です。
3.心包経
正しい。掌中熱、胸苦しさ、精神症状、上肢のひきつりに合致します。
4.三焦経
誤り。難聴や耳鳴り、上肢後面の症状が中心です。
覚えるポイント
- 手の厥陰心包経=胸中から起こり、上肢前面の中央を下行して中指端(中衝)へ。
- 病証=掌中熱、臂肘攣急、胸脇支満、心中憺憺大動、面赤、目黄、喜笑休まず。
- 上肢前面=外側(橈側)が肺経、中央が心包経、内側(尺側)が心経。
- 心包は心を包んで邪から守る。心包経の要穴=内関(絡穴)、大陵(原穴)、郄門(郄穴)、労宮(滎火穴)。