24AM16|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午前(科目未分類)
気管内面にみられるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
上皮の種類と分布部位を対応させる問題です。
解説
多列線毛上皮(多列線毛円柱上皮)は、細胞の高さが不ぞろいで核の位置が異なるため一見重層に見えますが、すべての細胞が基底膜に接している単層の上皮です。表面に線毛をもち、粘液とともに異物を運び出します。
気管と気管支の内面は、この多列線毛上皮に覆われています。したがってこれが正答です。杯細胞が分泌する粘液が吸い込まれた塵や細菌を捕らえ、線毛の運動によって咽頭側へ運び出されます。これを線毛運動による粘液線毛輸送といい、気道の防御機構の中心です。喫煙はこの線毛を障害するため、痰が出にくくなり感染しやすくなります。多列線毛上皮はほかに、鼻腔、卵管、精管の一部にみられます。
単層立方上皮は、立方形の細胞が一層に並ぶ上皮で、腎の尿細管、甲状腺の濾胞、各種の腺の導管、網膜の色素上皮にみられます。
単層扁平上皮は、薄く平たい細胞が一層に並ぶ上皮で、**肺胞、血管とリンパ管の内面(内皮)、漿膜の表面(中皮)**にみられます。物質が通りやすい、あるいは摩擦が少ないことが求められる部位に分布します。
**移行上皮(尿路上皮)**は、内容量に応じて厚さと細胞の形が変化する上皮で、腎杯、腎盂、尿管、膀胱、尿道の一部にみられます。
なお、喉頭蓋と声帯の表面は、摩擦に耐えるため重層扁平上皮に覆われています。
選択肢の確認
1.多列線毛上皮
正しい。気管と気管支の内面を覆い、線毛運動で異物を運び出します。
2.単層立方上皮
誤り。腎尿細管や甲状腺濾胞にみられます。
3.単層扁平上皮
誤り。肺胞、血管内皮、漿膜の表面にみられます。
4.移行上皮
誤り。腎盂、尿管、膀胱などの尿路にみられます。
覚えるポイント
- 多列線毛上皮=気管、気管支、鼻腔、卵管。線毛運動と杯細胞の粘液で異物を排除。
- 単層扁平上皮=肺胞、血管内皮、漿膜(中皮)。単層立方上皮=腎尿細管、甲状腺濾胞。
- 移行上皮=尿路。重層扁平上皮=表皮、口腔、食道、膣、喉頭蓋、声帯。
- 喫煙は線毛を障害し、気道の防御機構を低下させる。