24AM18|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
関節について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
関節の構造と分類を問う問題です。
解説
胸鎖関節は、胸骨の鎖骨切痕と鎖骨の胸骨端との間につくられる関節で、関節円板が介在します。したがってこの記述が正しく、正答です。関節円板があることで、関節面の適合が高まり、鎖骨を介して上肢から伝わる力を分散できます。胸鎖関節は、上肢と体幹をつなぐ唯一の関節であり、機能的には球関節に近い多方向の運動が可能です。関節円板をもつ関節としてはほかに、**顎関節、胸鎖関節、遠位橈尺関節、膝関節(半月板)**が挙げられます。
肩関節で関節唇は上腕骨頭に付着するという記述は誤りです。**関節唇(関節窩唇)**は、肩甲骨の関節窩の周縁に付着する線維軟骨性のリングで、浅い関節窩を深くして安定性を高めます。上腕骨頭に付着するものではありません。この関節唇が損傷されたものが、投球障害でみられるSLAP損傷やバンカート損傷です。
腕尺関節は車軸関節であるという記述も誤りです。腕尺関節は、上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕との間の関節で、屈伸のみを行う蝶番関節(らせん関節)です。車軸関節にあたるのは、上橈尺関節(橈骨頭と尺骨の橈骨切痕の間、前腕の回内外を担う)と環軸関節です。
手関節で尺骨は舟状骨に接するという記述も誤りです。**橈骨手根関節(狭義の手関節)**は、橈骨の手根関節面と関節円板が、舟状骨、月状骨、三角骨と向かい合ってつくられます。尺骨は関節円板を介するため、手根骨と直接は接しません。この点が試験でよく問われます。
選択肢の確認
1.胸鎖関節には関節円板が存在する。
正しい。上肢と体幹をつなぐ唯一の関節で、関節円板が介在します。
2.肩関節で関節唇は上腕骨頭に付着する。
誤り。肩甲骨の関節窩の周縁に付着します。
3.腕尺関節は車軸関節である。
誤り。蝶番関節(らせん関節)です。
4.手関節で尺骨は舟状骨に接する。
誤り。尺骨は関節円板を介し、手根骨と直接接しません。
覚えるポイント
- 関節円板をもつ関節=顎関節、胸鎖関節、遠位橈尺関節、膝関節(半月板)。
- 胸鎖関節=上肢と体幹をつなぐ唯一の関節。
- 腕尺関節=蝶番関節、上橈尺関節と環軸関節=車軸関節、肩関節と股関節=球関節。
- 橈骨手根関節=橈骨と関節円板が、舟状骨・月状骨・三角骨と向かい合う。尺骨は直接接しない。