24AM22|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
心臓について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
心臓の構造を問う問題です。
解説
冠状静脈洞は、心臓の後面の冠状溝を走り、心臓の静脈血の大部分を集めて右心房に開口します。したがってこの記述が正しく、正答です。冠状静脈洞に注ぐ主な静脈は、大心臓静脈(前室間枝に伴走)、中心臓静脈(後室間枝に伴走)、小心臓静脈です。なお、前心臓静脈は冠状静脈洞を経由せず直接右心房に注ぎます。
心内膜と心外膜の間が心膜腔であるという記述は誤りです。心膜腔は、心臓の表面を覆う心外膜(漿膜性心膜の臓側板)と、その外側の漿膜性心膜の壁側板との間の隙間で、少量の心膜液が入って摩擦を減らしています。心内膜は心臓の内面を覆う膜であり、心膜腔とは関係しません。心膜腔に液体が急激にたまると心タンポナーデとなり、心臓が拡張できずショックに至ります。
プルキンエ線維は線維三角を貫くという記述も誤りです。心房と心室の間は線維輪と線維三角という結合組織によって電気的に絶縁されており、これを貫いて興奮を伝えるのはヒス束(房室束)です。ヒス束は房室結節から続き、線維輪を貫いて心室中隔に入り、左脚と右脚に分かれ、その先がプルキンエ線維となって心室筋へ興奮を伝えます。すなわち、線維輪を貫くのはヒス束であり、プルキンエ線維はその末端の枝にあたります。
乳頭筋の収縮で房室弁が開くという記述も誤りです。乳頭筋は腱索を介して房室弁の弁尖につながっており、心室が収縮するときに同時に収縮して腱索を引き、弁が心房側へめくれ返るのを防ぎます。弁を開くのではなく、逆流を防ぐ働きです。
選択肢の確認
1.心内膜と心外膜の間が心膜腔である。
誤り。心膜腔は漿膜性心膜の臓側板と壁側板の間です。
2.プルキンエ線維は線維三角を貫く。
誤り。線維輪を貫くのはヒス束です。
3.乳頭筋の収縮で房室弁が開く。
誤り。弁がめくれ返るのを防ぎ、逆流を防止します。
4.冠状静脈洞は右心房に開口する。
正しい。心臓の静脈血を集めて右心房に注ぎます。
覚えるポイント
- 冠状静脈洞=心臓の静脈血を集めて右心房に開口。大心臓静脈と中心臓静脈が注ぐ。
- 刺激伝導系=洞房結節→心房→房室結節→ヒス束(線維輪を貫く)→左脚・右脚→プルキンエ線維。
- 乳頭筋と腱索=房室弁の逆流を防ぐ。断裂すると急性の弁閉鎖不全。
- 心膜腔に液体がたまると心タンポナーデ。