24AM23|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
鼻腔について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
鼻腔の構造を問う問題です。
解説
嗅上皮(嗅粘膜)は、鼻腔の上部、すなわち上鼻甲介の内側面と、それに対する鼻中隔の上部にあり、その間の狭い空間(総鼻道の上部)に面しています。ここにある嗅細胞が匂い分子を受容し、その軸索が篩骨の篩板を通って頭蓋内の嗅球に至ります。したがって「嗅上皮は総鼻道の上部にある」が正しく、正答です。頭部外傷で篩板が骨折すると、嗅神経が断裂して嗅覚障害を生じます。
キーゼルバッハ部位は鼻腔の外側壁にあるという記述は誤りです。キーゼルバッハ部位は、鼻中隔の前下部にある領域で、複数の動脈(前篩骨動脈、蝶口蓋動脈、大口蓋動脈、上唇動脈の枝)が吻合して血管が豊富に集まっています。粘膜が薄く外力を受けやすいため、鼻出血の大部分がここから起こります。外側壁ではなく鼻中隔である点が要点です。
鼻前庭は単層円柱上皮で覆われるという記述も誤りです。鼻前庭は鼻孔のすぐ内側の部分で、皮膚の続きにあたり、重層扁平上皮に覆われ、鼻毛と皮脂腺、汗腺をもちます。単層円柱上皮ではありません。その奥の固有鼻腔は多列線毛上皮に覆われます。
蝶形骨洞は中鼻道に開口するという記述も誤りです。蝶形骨洞は、上鼻甲介の後上方にある蝶篩陥凹に開口します。中鼻道に開口するのは、上顎洞、前頭洞、篩骨洞の前部と中部です。後篩骨洞は上鼻道に開口し、鼻涙管は下鼻道に開口します。副鼻腔の開口部は頻出であるため、まとめて覚えます。
選択肢の確認
1.キーゼルバッハ部位は鼻腔の外側壁にある。
誤り。鼻中隔の前下部にあり、鼻出血の好発部位です。
2.鼻前庭は単層円柱上皮で覆われる。
誤り。皮膚の続きであり、重層扁平上皮に覆われます。
3.蝶形骨洞は中鼻道に開口する。
誤り。蝶篩陥凹に開口します。
4.嗅上皮は総鼻道の上部にある。
正しい。上鼻甲介と鼻中隔上部に面しています。
覚えるポイント
- 嗅上皮=鼻腔の上部(上鼻甲介と鼻中隔上部)。軸索は篩板を通って嗅球へ。
- キーゼルバッハ部位=鼻中隔の前下部。鼻出血の好発部位。
- 副鼻腔の開口=中鼻道(上顎洞、前頭洞、前・中篩骨洞)、上鼻道(後篩骨洞)、蝶篩陥凹(蝶形骨洞)、下鼻道(鼻涙管)。
- 鼻前庭=重層扁平上皮(皮膚の続き)、固有鼻腔=多列線毛上皮。