24AM24|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午前(科目未分類)
小腸について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
小腸の構造を問う問題です。
解説
パイエル板(集合リンパ小節)は、小腸、特に回腸の粘膜固有層に集まって存在するリンパ組織です。腸管に入った抗原を取り込んで免疫応答を起こす二次リンパ器官として働き、腸管免疫の中心を担います。したがってこの記述が正しく、正答です。腸管の粘膜には、このほか孤立リンパ小節も分布しています。なお、腸チフスではパイエル板に潰瘍が生じ、腸出血や穿孔の原因となります。
粘膜上皮は多列円柱上皮であるという記述は誤りです。小腸の粘膜上皮は単層円柱上皮です。表面に微絨毛をもつ吸収上皮細胞と、粘液を分泌する杯細胞からなります。多列円柱上皮(多列線毛上皮)は、気管や卵管にみられるものです。
全長にわたって腸間膜があるという記述も誤りです。小腸のうち、十二指腸は腹膜後器官であり、腸間膜をもたずに後腹壁に固定されています(始部を除く)。腸間膜をもつのは空腸と回腸です。したがって「全長にわたって」という点が誤りとなります。
表面に腹膜垂があるという記述も誤りです。腹膜垂は、大腸の表面に付着する脂肪組織の小さな垂れ下がりで、大腸に特有の構造です。大腸の三徴は、結腸ヒモ、結腸膨起(ハウストラ)、腹膜垂であり、小腸にはこれらがありません。
小腸の吸収面積を広げる構造としては、輪状ヒダ(ケルクリングヒダ)、絨毛、微絨毛の三段階があり、これにより表面積が飛躍的に増大しています。
選択肢の確認
1.粘膜上皮は多列円柱上皮である。
誤り。単層円柱上皮です。
2.粘膜固有層にパイエル板がある。
正しい。特に回腸に多く、腸管免疫の中心を担います。
3.全長にわたって腸間膜がある。
誤り。十二指腸は腹膜後器官で腸間膜をもちません。
4.表面に腹膜垂がある。
誤り。腹膜垂は大腸に特有の構造です。
覚えるポイント
- パイエル板=回腸の粘膜固有層に多い。腸管免疫の中心。腸チフスで潰瘍化。
- 小腸の吸収面積を広げる=輪状ヒダ、絨毛、微絨毛の三段階。
- 十二指腸は腹膜後器官。腸間膜をもつのは空腸と回腸。
- 大腸の三徴=結腸ヒモ、結腸膨起、腹膜垂。小腸にはない。