24AM25|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
下垂体について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
下垂体の構造と発生を問う問題です。
解説
下垂体は、腺性下垂体(前葉)と神経性下垂体(後葉)からなり、位置関係としては腺性下垂体が前方、神経性下垂体が後方にあります。したがってこの記述が正しく、正答です。
第4脳室底部に突出するという記述は誤りです。下垂体は、蝶形骨のトルコ鞍の下垂体窩に収まり、下垂体茎(漏斗)によって視床下部(第3脳室の底)とつながっています。第4脳室ではありません。下垂体腺腫が大きくなると、上方にある視交叉を圧迫して両耳側半盲を生じます。
神経性下垂体は咽頭に由来するという記述も誤りです。発生学的には、腺性下垂体(前葉)が口腔上皮(原始口腔の天井)が上方へ伸びたラトケ嚢に由来し、神経性下垂体(後葉)が間脳の底が下方へ伸びたものに由来します。すなわち、咽頭(口腔)に由来するのは前葉であり、後葉は神経組織に由来します。この由来の違いが、前葉が腺組織であり後葉が神経組織であることに対応します。
下垂体ホルモンは下垂体門脈系により標的器官に達するという記述も誤りです。下垂体門脈系は、視床下部と下垂体前葉を結ぶ血管系で、視床下部でつくられた放出ホルモンと抑制ホルモンを前葉へ運ぶための経路です。下垂体から分泌されたホルモンは、この門脈系ではなく一般の体循環に入って標的器官へ達します。なお、後葉のホルモン(オキシトシンとバソプレシン)は、視床下部の神経細胞でつくられ、軸索を通って後葉まで運ばれてから放出されます。
選択肢の確認
1.第4脳室底部に突出する。
誤り。トルコ鞍の下垂体窩にあり、視床下部とつながります。
2.腺性下垂体は前方に位置する。
正しい。前葉が前方、後葉が後方に位置します。
3.神経性下垂体は咽頭に由来する。
誤り。後葉は間脳に由来し、口腔上皮に由来するのは前葉です。
4.下垂体ホルモンは下垂体門脈系により標的器官に達する。
誤り。門脈系は視床下部から前葉への経路です。
覚えるポイント
- **腺性下垂体(前葉)=口腔上皮(ラトケ嚢)**に由来、前方。神経性下垂体(後葉)=間脳に由来、後方。
- 下垂体門脈系=視床下部の放出ホルモンを前葉へ運ぶ。
- 後葉ホルモン(オキシトシン、バソプレシン)=視床下部でつくられ軸索輸送される。
- 下垂体腺腫は上方の視交叉を圧迫し両耳側半盲を生じる。