24AM27|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
体液のpH調節に関与するのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
体液のpH調節を担う器官を問う問題です。
解説
体液のpHは、およそ7.35から7.45という狭い範囲に保たれています。この調節は、次の三つの仕組みによって行われます。
緩衝系(重炭酸緩衝系、リン酸緩衝系、蛋白質による緩衝)が最も速く働き、肺が二酸化炭素の排出量を調節することで数分から数時間の単位で対応し、そして腎臓が数時間から数日の単位で最終的かつ根本的な調節を担います。
腎臓は、尿細管で水素イオンを分泌して酸を体外へ排泄し、同時に重炭酸イオンを再吸収して緩衝能を保ちます。さらに、アンモニアを分泌して酸の排泄を助けます。したがって体液のpH調節に関与する器官として腎臓が正答です。腎不全ではこの働きが低下し、酸が蓄積して代謝性アシドーシスをきたします。
心臓は血液を全身に送り出すポンプであり、pHの調節を直接担うものではありません。
肝臓は、代謝、解毒、胆汁の生成、蛋白質の合成、貯蔵など多くの働きをもち、乳酸の代謝やアンモニアの尿素への変換を通じて間接的に酸塩基平衡に関わりますが、pH調節の主要な器官としては挙げられません。
膵臓は、消化酵素と重炭酸イオンに富む膵液を分泌し、胃から送られた酸性の内容物を中和します。これは消化管内のpHを整える働きであり、体液(血液)のpHを調節するものではありません。
なお、肺も呼吸性の調節を担う重要な器官です。設問の選択肢には含まれていませんが、「肺と腎臓」が体液のpH調節の二本柱であることを押さえておきます。
選択肢の確認
1.心臓
誤り。血液を送り出すポンプであり、pH調節は担いません。
2.肝臓
誤り。代謝を通じて間接的に関わりますが、主要な調節器官ではありません。
3.膵臓
誤り。消化管内のpHを整える働きです。
4.腎臓
正しい。水素イオンの分泌と重炭酸イオンの再吸収によりpHを調節します。
覚えるポイント
- 体液のpH=7.35から7.45。調節は緩衝系(即時)、肺(数分から数時間)、腎臓(数時間から数日)。
- 腎臓=水素イオンの分泌と重炭酸イオンの再吸収。最終的な調節を担う。
- 呼吸性アシドーシス=換気不足。代謝性アシドーシス=糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全、下痢。
- 呼吸性アルカローシス=過換気。代謝性アルカローシス=嘔吐、アルドステロン過剰。