24AM28|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
血流の自己調節が顕著な臓器はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**血流の自己調節(autoregulation)**が顕著な臓器を問う問題です。
解説
血流の自己調節とは、その臓器に流れ込む動脈圧が変動しても、臓器の血流量をほぼ一定に保つ仕組みです。血管平滑筋が圧の変化に反応する筋原性の機序と、局所の代謝産物による機序によって成り立ちます。
腎臓では、この自己調節が最も顕著に働きます。平均動脈圧がおよそ80から180ミリメートル水銀柱の範囲で変動しても、腎血流量と糸球体濾過量がほぼ一定に保たれます。したがってこれが正答です。腎臓には、輸入細動脈の筋原性反応に加えて、遠位尿細管の緻密斑が流れてくるナトリウム量を感知して輸入細動脈の口径を調節する尿細管糸球体フィードバックという独自の仕組みが備わっており、これが調節の精度を高めています。糸球体濾過が体液量と老廃物の排泄を担う以上、その安定が生命の維持に直結するためです。
なお、自己調節は脳でも顕著で、血圧が変動しても脳血流を一定に保ちます。心臓(冠状循環)でも代謝に応じた調節が働きます。すなわち、生命維持に不可欠な脳、心臓、腎臓で自己調節がよく発達しているという点が重要です。
肝臓は、門脈と肝動脈という二重の血液供給を受け、門脈血流の変化に応じて肝動脈が代償的に調節される仕組み(肝動脈緩衝反応)をもちますが、腎臓ほど顕著な自己調節を示すものではありません。
膵臓と副腎も、腎臓ほど明確な血流の自己調節を示す臓器としては挙げられません。
選択肢の確認
1.肝臓
誤り。門脈と肝動脈の二重支配による調節はありますが、顕著な自己調節の代表ではありません。
2.膵臓
誤り。血流の自己調節が顕著な臓器ではありません。
3.腎臓
正しい。広い血圧範囲で腎血流量と糸球体濾過量をほぼ一定に保ちます。
4.副腎
誤り。血流の自己調節が顕著な臓器ではありません。
覚えるポイント
- 血流の自己調節=動脈圧が変動しても血流をほぼ一定に保つ仕組み。
- 腎臓で最も顕著。**尿細管糸球体フィードバック(緻密斑)**という独自の仕組みをもつ。
- **脳と心臓(冠状循環)**でも自己調節が発達している。
- 腎血流量は心拍出量のおよそ20から25パーセントを占め、臓器の中で最も多い。