24AM29|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午前(科目未分類)
膵液のpHはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
膵液の性状を問う問題です。
解説
膵液は、pHがおよそ8の弱アルカリ性の消化液です。したがってこれが正答です。
アルカリ性である理由は、重炭酸イオン(炭酸水素イオン)を豊富に含むためです。この重炭酸イオンは、胃から十二指腸へ送られてきた強酸性の内容物を中和し、十二指腸の粘膜を胃酸から守るとともに、膵液に含まれる消化酵素が働きやすい中性からアルカリ性の環境をつくります。膵酵素の至適pHは中性からアルカリ性であるため、この中和が消化に不可欠です。
膵液の分泌は、二つの消化管ホルモンによって調節されます。セクレチンは、酸性の内容物が十二指腸に入ることで分泌され、重炭酸イオンに富む膵液の分泌を促します。コレシストキニンは、脂肪や蛋白質の分解産物によって分泌され、消化酵素に富む膵液の分泌と胆嚢の収縮を促します。
膵液に含まれる消化酵素は、トリプシン(前駆体のトリプシノーゲンとして分泌)、キモトリプシン、膵アミラーゼ、膵リパーゼ、核酸分解酵素などで、三大栄養素のすべてを分解できる強力な消化液です。蛋白質分解酵素が前駆体として分泌されるのは、膵臓自身が消化されるのを防ぐためで、この防御が破綻したものが急性膵炎です。
なお、胃液は塩酸を含む強酸性(pH1から2)、唾液はほぼ中性からやや酸性、胆汁は弱アルカリ性です。
選択肢の確認
1.弱アルカリ性
正しい。重炭酸イオンを豊富に含み、pHはおよそ8です。
2.中性
誤り。重炭酸イオンにより弱アルカリ性を示します。
3.弱酸性
誤り。酸を中和する役割をもつため、酸性ではありません。
4.強酸性
誤り。強酸性なのは胃液(pH1から2)です。
覚えるポイント
- 膵液=弱アルカリ性(pH約8)。重炭酸イオンが胃酸を中和する。
- セクレチン=重炭酸に富む膵液。コレシストキニン=酵素に富む膵液と胆嚢収縮。
- 膵酵素=トリプシン、キモトリプシン、膵アミラーゼ、膵リパーゼ。三大栄養素すべてを分解。
- 胃液=強酸性(pH1から2)。膵臓の自己消化を防ぐため蛋白分解酵素は前駆体で分泌される。